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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
富山県 黒部市
視察案件
新庁舎の建設について
実施日
平成28年10月14日
参加者氏名
金子 進、木村 圭一、大野 とし子、今尾 安徳、岩谷 一弘、吉田 剛、古沢 耕作、山崎 進

視察結果概要

(1)視察先の概要
 黒部市は、富山県の東部に位置し、西は日本海に面し、北から東は入善町、朝日町、長野県の県境に、南から西は魚津市、上市町、立山町に接するとともに立山連峰をはじめとする中部山岳国立公園が広がっています。 行政区域は、東西約27キロメートル、南北約35キロメートル、面積は427.96平方キロメートルで、富山県全体の約10パーセントを占めています。人口は平成28年10月末日現在で41,813人で富山県全体の約4パーセントを占めています。
 また、平成18年3月に旧黒部市と宇奈月町が合併し、現在の新しい「黒部市」が誕生し、将来像を「大自然のシンフォニー 文化・交流のまち 黒部」と定め、市民の参画と協働によるまちづくりを進めています。

(2)視察内容
 黒部市では、平成18年の合併以降、行政部門を黒部庁舎と宇奈月庁舎の2つの庁舎に分散させる分庁舎方式を採用していました。また、2つの庁舎ともに施設・設備の老朽化や耐震性の問題が生じていました。
 このようなことから市では、総合振興計画において新庁舎建設事業を重点プロジェクトとして位置づけ、新庁舎建設検討委員会を設置し、必要性、施設内容、建設位置等について協議・検討を行ってきました。また、市民意見聴取のために実施したタウンミーティング等による議論をを通じ、市全体の合意形成を図り、平成22年度から新庁舎建設基本構想策定委員会を設置し、翌、23年7月に基本構想を策定しました。
 その年の9月、市議会において「黒部市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」を議決し、基本設計、実施設計を経て平成27年9月竣工、10月利用開始となりました。
 視察の中では、こうした経緯の説明を受けるとともに、議場や食堂、市民交流サロン、保健センター、屋上テラス、ポケットパーク等実際に庁舎を歩きながらその特徴について、担当者の説明を受けました。

(3)視察から得られた考察
 黒部市は、市民の参画と協働によるまちづくりを進める中で、新庁舎を議会・行政機能を集約した「行政棟」と市民交流スペースと保健センター等を集約した「交流棟」の分棟形式としました。
 このことにより交流棟においては、夜間や休日等いつでも市民が日常的に集まることができ、市民の参画により市政を推進できるような体制を図っています。また、行政棟においても、道路を挟んだ商店街からロードサイド型商業施設群までの動線上にあることから、日常的に通り抜けできるよう開放的な空間構成としており、回遊性を高めるだけでなく、市民に対しきめ細かく配慮した新庁舎であるとの印象を受けました。
 春日部市においても、庁舎の移転建て替えを予定していますが、新庁舎の機能として、防災拠点としての体制の充実を図るだけでなく、黒部市と同様に、市民が効果的に活用できるスペースを確保する必要があると考えます。黒部市のこうした取組は、今後の庁舎建設における基本設計や実施設計の段階においても、非常に参考になるものと考えます。

視察の様子
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