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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
富山県 富山市
視察案件
オープンデータの活用の推進について
実施日
平成28年10月13日
参加者氏名
金子 進、木村 圭一、大野 とし子、今尾 安徳、岩谷 一弘、吉田 剛、古沢 耕作、山崎 進

視察結果概要

(1)視察先の概要
 富山市は、富山県のほぼ中央に位置し、人口は平成28年9月末日現在で418,495人を擁する中核市です。面積は、1,241.77平方キロメートルで、県庁所在地としては、全国で2番目の広さとなっています。平野部は、豊かな農耕地帯として、また北陸道などの交通の要衝として古くから栄え、江戸時代には薬業や和紙などの産業が奨励され、飛騨街道や北前船航路などの交通・物流網の整備や越中売薬の独特の商法も相まって「くすりのとやま」として全国に知られるようになりました。戦後、都市基盤の整備や産業経済の進展により、現在では日本海側有数の商工業都市として発展してきました。
 また、平成17年4月には、富山市、大沢野町、大山町、八尾町、婦中町、山田村、細入村の7市町村が合併し、新しい「富山市」が誕生し、現在、人口約42万人の県都として魅力あるまちづくりを進めています。

(2)視察内容
 オープンデータとは、機械判読に適したデータ形式で、二次利用が可能な利用ルールで公開するものと定義づけられています。
 政府においては、オープンデータに取り組む意義について、@経済の活性化・新事業の創出、A官民協働による公共サービスの実現、B行政の透明性・信頼性の向上と、3つの意義を示しています。
 富山市では、自治体がオープンデータに取り組むにあたっては、これらを参考としつつ、公共データの利活用により@地域課題の解決、A行政の効率化、B官民協働の促進、C情報公開の推進を図るものとして整理しています。
 オープンデータ導入に向けた富山市の取組は、平成27年度から始まり、執行部の次長、課長級職員と外部アドバイザーをメンバーとしたプロジェクトチームを編成し、推進方針やガイドライン等の策定や当初公開データの洗い出しについての協議を6回開催して検討を行ってきました。
 そして今年度の6月30日にオープンデータサイトを開設しました。プロジェクトチームは現在も継続して設置しており、今後の活用推進方法を協議していくこととしています。主な公開データとしては、人口と世帯や推移等の統計データや公共施設、資源物ステーション情報などの地図情報などがあります。

(3)視察から得られた考察
 ホームページ上で公共データをオープン化する取組については、平成24年に福井県鯖江市が、平成25年に福井県坂井市が早期にスタートさせ、石川県金沢市、野々市市、福井県越前市がそれに続いています。全国的に見ても北陸地方に先進地が多い状況となっています。
 富山市のオープンデータの取組は、今年度新規事業としてスタートしました。事業化するにあたっては関係各課が所有するデータを整理・統合するにあたり苦労があったことと推察されます。
 このようなことから、公開しているデータはそれほど多くなく、「スモールスタート」であるとの説明がありました。また、今後は、公開するデータを増やしつつ、その活用を推進していきたいと考えていますとの説明もありました。
 春日部市では、かすかべ未来研究所において、「統計データ等の有効な管理・活用方法の研究」として、事業化に向けた調査・研究を行っています。その研究結果ではどのような方向性を示していくのか、とても気になるところですが、今年度から新規事業として取り組んでいる富山市のような「スモールスタート」の体制は、今後の春日部市の事業化に向けて大いに参考になると考えます。

視察の様子
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