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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
新潟県 上越市
視察案件
公共施設等総合管理計画及び個別施設計画について
実施日
平成28年10月12日
参加者氏名
金子 進、木村 圭一、大野 とし子、今尾 安徳、岩谷 一弘、吉田 剛、古沢 耕作、山崎 進

視察結果概要

(1)視察先の概要
 上越市は、新潟県の南西に位置し、昭和46年4月に直江津市と高田市が合併して誕生しました。また、平成17年1月には「海に山に大地に なりわいと文化あふれる共生都市上越」を目指し、周辺の13町村(安塚町・浦河原村・大島村・牧村・柿崎町・大潟町・頸城村・吉川町・中郷村・板倉町・清里村・三和村・名立町)との合併により新上越市が誕生し、平成19年4月に特例市に移行しました。
 重要港湾である直江津港や北陸自動車道・上信越自動車道、JR信越本線・妙高はねうまライン・日本海ひすいライン・ほくほく線などを有するほか、平成27年3月には、北陸新幹線「上越妙高駅」が開業しました。
 平成26年12月に策定した第6次総合計画では、「すこやかなまち〜人と地域が輝く上越〜」を掲げ、各種施策・事業を進めています。

(2)視察内容
 公共施設等総合管理計画とは、公共施設等の全体の状況を把握するとともに、現況及び将来の見通しを分析し、これらを踏まえた公共施設等の管理の基本的な方針を定めるもので、上越市では、平成28年2月に策定しています。この計画では、厳しい財政状況や人口減少等の状況を踏まえ、長期的な視点をもって、更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担の軽減・平準化や公共施設等の最適な配置の実現を目指すこととしています。
 また、既に策定済みの「上越市公の施設の再配置計画」、「整備計画」、「長寿命化計画」その他公共施設等に関する各種計画は、公共施設等総合管理計画を上位計画とする「個別施設計画」と位置付け、必要に応じて見直しをしていくこととし、未策定の施設カテゴリーについては、平成32年度までに、策定することとしています。
 計画の期間については、総合計画、財政計画、行政改革推進計画等、各種主要計画との整合を図り、建物施設の老朽化問題との関係から、平成28年度から平成42年度までの15年間としており、計画に基づく点検・診断等の実施を通じて不断の見直しを実施・充実させていくこととしています。
 市の推進体制としては、行政改革部門、財産管理部門、都市整備・地域振興部門が中心となって全庁的に取組を進めることとしています。

(3)視察から得られた考察
 上越市は、いわゆる「平成の大合併」で、平成17年に14もの市町村が合併しています。このため、人口規模が類似している春日部市と比べると多くの公の施設があります。
 このようなことから、公共施設の適正配置と整備に関する取組(個別施設計画の策定等)が、公共施設等総合管理計画策定前の早期から、先行して実施しているものと推察されます。
 また、これまでの取組で、公の施設の再配置による廃止、譲渡、用途変更や統廃合により、約1000ある公共施設の1割程度の施設が減少しています。担当者のお話では、実現可能性の高いところから取り組んでいるとのことでしたが、対象施設の利用者に対する説明等、必要な手続きに対し、苦労があったものと考えられます。
 本市においては、今年度中に公共施設マネジメント基本計画が策定される予定ですが、策定後の取組については、上越市の取組が大いに参考になるものと考えます。

視察の様子
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