各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 公明党
- 視察先
- 鹿児島県 霧島市
- 視察案件
- いじめ問題対策支援室の取り組みについて
- 実施日
- 平成28年10月20日
- 参加者氏名
- 中川 朗、栗原信司、武 幹也、荒木洋美、鈴木一利、木村圭一
視察結果概要
(1)視察先の概要
霧島市は、鹿児島県本土のほぼ中央部に位置し、北部は国立公園である風光明媚な霧島連山を有し、南部は豊かで広大な平野部が波静かな錦江湾に接し、湾に浮かぶ雄大な桜島を望むところにあります。また、霧島市は、霧島山系から裾野、平野部を経て錦江湾まで流れる清く豊かな天降川、その流域に広がる豊かな田園、そして山麓から平野部まで温泉群等を有しており、海、山、川、田園、温泉など多彩な地域です。
面積は、603.18平方キロメートルで、鹿児島県総面積9,188.78平方キロメートルの6.6%を占めています。
人口 126,552人(平成28年10月1日現在)
面積 603.18㎢
(2)視察内容
霧島市では、いじめ問題に迅速かつ適切に対応するために、専門の相談員を1名配置した、いじめ問題対策室を設置し、相談者への助言や学校への指導、関係機関との連携等を積極的に行い、問題解決を図っています。
また、不登校児童・生徒や、その保護者への対応については、教育支援センター及び青少年育成センターと連携し、積極的な支援を行っています。
【特色】
・学校から、いじめ事案が報告されたときには、教育委員会から「いじめ問題対策支援室に即連絡し、学校訪問によって事実確認と対応策について話し合っている。
・適応指導教室に通所するようになった児童生徒の中に、学校へ登校できなくなった理由として友達とのトラブルやいじめ等と訴える場合があるので、適応指導教室とも連携を図り、迅速な対応を図っている。
・警察との連携も図りやすく、問題行動等についての情報収集や情報提供を行うなど情報の共有をすることができる。
・スクールソーシャルワーカーと連携し、不登校児童生徒の家庭訪問に同行して保護者や児童生徒への聞き取りや指導を行いことができる。
(3)視察から得られた考察
いじめ問題は、発生した際にいかに迅速に対応し、その悪化を防止し、真の解決に結びつけることができるかが重要です。
しかし、いじめを受けている当事者は誰にも相談できず、一人で悩んでいるケースも多く見受けられます。そうした中で学校の内外を問わず、早い段階で相談するきっかけとなる場所が必要となります。
今回視察した霧島市のいじめ問題対策支援室では平成27年度中に延べ238件の相談があり、学校や家庭と連携し、解決に至った事例もあると伺いました。
いじめ問題の早期発見・早期対応の取り組みとして参考となるものでした。

視察の様子