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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
公明党
視察先
鹿児島県 指宿市
視察案件
指宿市考古博物館「時遊館COCCOはしむれ」について
実施日
平成28年10月18日
参加者氏名
中川 朗、栗原信司、武 幹也、荒木洋美、鈴木一利、木村圭一

視察結果概要

(1)視察先の概要
 指宿市は、薩摩半島の最南端、鹿児島湾口に位置し、花と緑に溢れた食と健幸のまちです。
 東は錦江湾を隔てて大隅半島と対峙し、北は県都・鹿児島市、西は畑作地帯が広がる南九州市と隣接しています。南は東シナ海に臨み、明媚な風光を誇っています。中央部には九州一の大きさを誇る池田湖、南西部には標高924メートルの薩摩富士の別名で呼ばれる秀峰開聞岳、南部には南国ムード漂う長崎鼻、東部には潮の干満で陸続きになる、環境省のかおり風景百選に認定された知林ヶ島を有しています。
 市の全域を霧島火山脈が縦断しており、世界に類を見ない「天然砂むし温泉」をはじめ、豊富に湧出する温泉に恵まれています。
 また、1日に10万トンも湧き出る清水に代表され、豊かな水環境を有するソーメン流しで有名な唐船峡の周辺地域は、国土交通省の水の郷百選に認定されています。
 さらに、市内には橋牟礼川遺跡や水迫遺跡に代表される歴史的にも貴重な発見のあった遺跡が多くあり、歴史のまちとしても知られています。年間平均気温は、暖流の影響で約19度と高く、温暖で亜熱帯的な気候のため、市内にはソテツが自生し、幸せを呼ぶ熱帯蝶のツマベニチョウが乱舞する北限の地とも言われています。

 人口 41,578人(平成28年10月1日現在)
 面積 148.84㎢

(2)視察内容
 時遊館=時と遊ぶ館=「歴史に親しんでください」の意
 COCCO=イタリア語で「秘蔵っ子」、「宝物」
 はしむれ=国指定史跡「指宿橋牟礼川遺跡」の「はしむれ」から平成7年に一般公募により決定。
 橋牟礼川遺跡は日本で初めて縄文土器が弥生土器よりも古いことを証明、大正13年に国指定史跡に指定。昭和60年から平成3年の隣接地の発掘調査で遺跡の広がりが確認され、開聞岳の噴火で埋もれた平安時代の村が発見されました。
 橋牟礼川遺跡の活用を鑑み博物館構想に移行。平成6年に工事を着工し、平成8年4月20日に開館しました。
 館の管理運営は指宿市教育委員会社会教育課が行っており、館内の案内や解説については、ミュージアムティーチャー(展示解説員)3名を雇用し、ローテーションで受付・館内案内、展示解説、学習支援、体験学習指導、学芸員補助等の業務を行っています。

(3)視察から得られた考察
 春日部市でも国や埼玉県に指定された文化財のほか、市独自に文化財を指定し、保護を行っています。そして、郷土春日部の歴史と文化を紹介する施設として春日部市郷土資料館があり、現在は主に春日部地域の歴史の展示、講演会や体験講座、古文書講座の開催、郷土資料の収集・保存と調査・研究などの活動をしています。
 今回、指宿市考古博物館を視察し、展示室には原寸大の古墳時代のムラが再現され、その他、スクリーン映像などで遺跡の成り立ちをより分かりやすく楽しく学べる仕掛けがたくさんありました。その他にも勾玉作り等の体験学習も多くの人が参加しており、市内の歴史や文化財に触れるきっかけ作りに大きく寄与していることが分かりました。これらについては本市においても参考となるものでした。

視察の様子
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