各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 公明党
- 視察先
- 北海道 石狩市
- 視察案件
- 「生涯スポーツとしてのパークゴルフ」について
- 実施日
- 平成28年8月1日
- 参加者氏名
- 中川 朗、栗原信司、武 幹也、荒木洋美、鈴木一利、木村圭一
視察結果概要
(1)視察先の概要
石狩市は札幌市の北側に隣接し、石狩湾に臨む水に恵まれた環境にあります。17世紀の初頭、松前藩が石狩場所を設けたことから、サケの交易が始まり発展してきた町です。昭和40年に入ってから、札幌市のベッドタウンとして宅地化が進み、石狩湾新港の建設、工業団地の造成などで急速に発展しております。
気候は北海道の中では温暖で四季の変化に富み、台風の影響なども少ないと言われております。対馬海流の影響による海洋性気候で春から夏、秋にかけてはしのぎやすく、冬場にも気温が零下10度以下になることは少なく、気温較差もそれほど大きくはないとのことです。
人口 59,010人(平成28年6月末現在)
面積 722.42㎢
(2)視察内容
パークゴルフは1983年「公園で幅広い年代の人ができるスポーツ」として、北海道十勝支庁幕別町で考案されました。現在日本国内には1,283コース、愛好者数は124万人いると言われております(2011年現在、日本パークゴルフ協会算出)。最近、春日部市民をはじめ、関東地方にも愛好家の皆様が増えてきてるものの、公認コースなどは少なく、課題も多いようです。
しかし、本格的なゴルフと違い、ルールもわかりやすく、広大な面積も必要とせず、三世代交流の出来るスポーツと言うことで、コースの設置へ向けた要望の声が上がってることから、現場での取組、安定経営までの取組、今後の課題などを視察してきました。
視察先では、ちょうど今シーズンより委託による事業展開となったようですが、企業としてのノウハウもしっかりしていることからメリットデメリットをデータ的に押さえて、事業展開されていることから行政としての負担も少なく費用対効果も大きいとのことでした。
(3)視察から得られた考察
石狩市としては札幌市に隣接していると言うことがメリットでもあり、デメリットでもあるようです。
しかし、いずれにしても、人口の多い大都市から車で30分もかからずに気軽にプレーが出来ると言うことは利点の方が大きいようです。
現場の課題としては、メリットとしての都市部の客層を狙えるという反面、デメリットとして客足の奪い合いというところから、他の施設との差異を明確にしないと客足が増えないと言うことがあるようです。
ただし、そういう点を度外視しても、年齢、立場、世代を超えて交流が仲良く、楽しく出来ると言うことにおけるパークゴルフの利点は素晴らしいと思います。
春日部市を見渡したときに諸般の理由で手入れが行き届かない公園や、有効活用されていない市有地などが見受けられること、近隣には公認のコースもないことから、他市との交流なども視野にいれることでプレーする客層の受け皿にできるものと思えるところです。
現実にコースに出るとルールもわかりやすいこと、歩くという意味での体力的な負担も思ったほどではないこと、年齢差があっても問題なく取り組む事が出来ることなどを実感でき、時間的な意味でもいくらでも調整が可能なこと、身近に取り組めるスポーツであることを実感しました。
春日部市としても今後公園が設置されるとき、遊休市有地の活用に活かすべきと考えた次第です。

視察の様子