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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新風会
視察先
北海道 北斗市
視察案件
子育て支援窓口(関係事務の一元化と相談業務)のワンストップ化について
実施日
平成28年7月6日
参加者氏名
小久保 博史、栄 寛美、海老原 光男、古沢 耕作、吉田 剛

視察結果概要

(1)視察先の概要
 北斗市は北海道南部の渡島半島に位置し、南東部は函館平野で西部は山岳、南部は函館湾に面し、市中央部を南北に大野川が流れている。
 肥沃な大地と温暖な気候に恵まれ、漁業、農業、商工業を中心とし発展してきた旧上磯町と旧大野町が平成18年2月1日に合併し道内35番目の市として誕生した。
 旧上磯町および旧大野町は、昭和59年にテクノポリス函館の地域指定を受け、工業団地の造成などにより企業誘致を積極的に推進したことで、一次産業と商工業のバランスがとれたまちとして発展し、安全で快適な質の高い住環境整備とが相まって定住化が進み函館圏域において安定した人口増加を遂げてきた。
 現在は少子高齢化などの様々な課題はあるが先人たちが築き上げてきた歴史や文化を引き継ぎ、地域の持つあらゆる可能性を充分に活かしながら、喜びを感じることができる豊な環境を備えた新しい都市の創造に向かって取り組んでいる。
 平成28年7月現在、市の総面積は397.30㎢、人口は約4万7千人である。

(2)視察内容
 全国的な出生数の減少と出生率の低下を背景に国ではこれまでの子育て支援や働き方の改革に加えて、結婚、妊娠、出産、育児支援により切れ目のない支援を加えて少子化対策の強化を推進している。北斗市においても、出生数の減少と出生率の低下に歯止めがかからず、総人口が減少し高齢化が進んでいる現状である。
 北斗市においてはこれまでにも子育て世代の経済的負担の軽減の為に高校生までの医療費無料、保育料や学校給食費の軽減などを独自に実施したほか、子育て支援拠点施設や放課後児童クラブの新たな設置などハード面の整備も実施してきた。
 さらに、北斗市では少子化の要因が晩婚化、晩産化にあることに着目し、「子どもを産み、育てたいという希望をかなえる」ことを目標として、子育て支援をさらに進化させるため、出生率の向上を目指し、子ども子育支援新制度における保育事業と低所得の多子世帯やひとり親世帯に対する保育の円滑化に努めるとともに、新たに妊娠期から出産後の母子を支援する産前・産後サポート事業、産後ケアと不妊治療費助成、また生後早い時期から必要な人に予防接種のロタウイルス予防接種に対する費用を助成し、子育て段階に応じた支援を充実してきた。
 これらの子育てに関する一連の事業を提供するにあたっては、訪れた市民が、「妊娠届出から児童手当、保育所入所、学童放課後児童クラブまで、対象児のみならず、兄弟・姉妹の全ての手続きや相談が一か所で受けられるように窓口を一本化」し相談体制の強化を図った。
 平成28年4月より子ども子育て支援課を新設し、専用の相談室を設け保健師4名を含めた12名体制で行政窓口のワンストップ化を図っている。

(3)視察から得られた考察
 本市においても子育て支援課は存在するが、北斗市のように子育て支援窓口のワンストップ化はなされていない。
 具体的には北斗市では、妊娠の届出や妊婦健診に関する手続きから児童手当・児童扶養手当や児童虐待等に関する手続き、そして私立幼稚園や保育所および放課後児童クラブに関することを全て子育て支援課にて行っている。
 すなわち、妊娠から幼稚園および保育所そして放課後児童クラブまでワンストップで手続きが出来る状況となっている。
 これに対して、本市では、妊娠の届出や妊婦健診に関する手続きは、健康保険部健康課が手続きを実施し、児童手当・児童扶養手当や児童虐待等に関する手続きは、福祉部子育て支援課が手続きを実施し、私立幼稚園・保育所および放課後児童クラブに関する手続きは福祉部保育課が手続きを実施するという2部3課にて手続きを実施する必要があるという状況である。
 これは利用者からすると子どもを授かった際にどこで手続きをすれば良いかという煩雑さが生じるとともに、市役所側においても横の情報共有がなされにくいという弊害が生じるものと考える。
 これらを解消するためにも、利用者にしっかりとした情報提供を行うことと市役所内部にて情報共有をしっかりと行う必要があると考える。
 利用者の利便性を高め、春日部市で子どもを産み育てたいと思われるように、今後ワンストップサービスが出来るように検討して行くことが重要であると感じた。

視察の様子
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