各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 新風会
- 視察先
- 北海道 北広島市
- 視察案件
- 工業団地の誘致について
- 実施日
- 平成28年7月4日
- 参加者氏名
- 小久保 博史、海老原 光男、古沢 耕作、吉田 剛
視察結果概要
(1)視察先の概要
北広島市は、JR千歳線北広島駅から快速電車で札幌まで16分、新千歳空港まで20分と交通の便に優れた場所にあり、札幌市と新千歳空港の間に広がるなだらかな丘陵地帯であり、豊かに息づく緑の環境、ゆとりの土地空間、整備された交通網など自然と都市機能が調和した街です。
明治17(1884)年に広島県人25戸103人が集団移住し、開拓の鍬がおろされてからおよそ130年。道央圏のなかで宅地開発や工業団地の造成、都市施設の整備が着実に進められ、平成8(1996)年9月に市制を施行しました。
クラーク博士が『ボーイズ・ビー・アンビシャス』の名言を残したゆかりの地であり、そのフロンティア精神を受け継ぐ人々が住むこのまちでもあります。
人口は、59,140人 (平成28年3月31日現在)
世帯数は、26,913世帯(平成28年3月31日現在)
面積は、119.05km2
年平均気温は、6.8度(平成24年)
(2)視察内容
北広島輪厚工業団地の整備に至った経緯は、平成15年3月、市内5つ目の工業団地である大曲第3工業団地の分譲が完了する見込みから、議会において新たな工業団地構想に向けた調査実施を表明し、北広島市総合計画(第5次)に基づいて進められています。
事業主体は北広島市土地開発公社であり、販売においては、スピード感があり、戦略、情報に卓越した民間会社に委託し、販売価格は、15,500円/u〜23,500円/u(坪当たり約51,000円〜約77,000円)とし、この価格は札幌市よりも安い価格帯となっています。
平成23年7月から販売を開始し、平成26年までの販売目標(敷地面積)は70%とし、平成27年には販売率88%、平成28年5月時には91%の処分率となりました。
総事業費71億3千200万円、利益1億3千万円が見込まれています。
(3)視察から得られた考察
札幌市に隣接し、千歳空港にも近く、北海道は巨大地震の発生率は2%未満で、台風の接近や雷の発生も他地域に比べて少ないところであり、さらに北広島市は地盤も安定しており、東日本大震災以降、民間の企業のリスク分散には最適な場所であるとのことでした。
実際に、名古屋、埼玉にある企業の進出が決定してるとの事でした。
今後の新たな工業団地整備については、人口減少、少子高齢化の問題等、経済の減衰が予測されるため、今までとは違った、新たなる方向性を見出していかなければならないとのことでした。
当市においては、東京から35Km圏内と北海道とは違う立地条件の優位性があります。
また、東埼玉道路の建設が着々と進められている中、今後の自主財源の確保、人口減少対策、まちのにぎわいの創出の為にも新たなる工業団地の整備を検討する事を要望致します。

視察の様子