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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新庁舎建設検討特別委員会
視察先
神奈川県 茅ケ崎市
視察案件
新庁舎の建設について
実施日
平成28年8月19日
参加者氏名
山崎 進、武 幹也、石川 友和、卯月 武彦、金子 進、
松本 浩一、鬼丸 裕史、海老原 光男、鈴木 一利

視察結果概要

(1)概要
 茅ヶ崎市は、神奈川県の中南に位置しており、人口は春日部市とほぼ同様の約24万人、面積は約35.76平方キロメートル。東は藤沢市、西は相模川をはさんで平塚市、南は海岸線6キロに及ぶ相模湾、北は寒川町と接しています。
 従前の茅ヶ崎市役所本庁舎は、昭和49年の竣工後、平成3年の耐震診断ではIs値が0.48、平成22年の耐震診断ではIs値0.25と、倒壊または崩壊する危険性が極めて高い状況と診断され、一部の事務室を分庁舎や仮設庁舎に移転したり、建物にかかる荷重低減のため、ホストコンピュータや大型の印刷機を移設するなどの対策をとりました。こういった背景の上で新庁舎の建設に至った経緯などを中心にお話を伺いました。

(2)視察内容
 茅ヶ崎市では、災害に強い市役所を目指して、平成22年度に「茅ヶ崎市役所本庁舎再整備基本方針」、平成23年度に「茅ヶ崎市役所新庁舎基本計画」を策定しました。その基本計画では、大規模災害対策に対する取り組みについて目標を定め、防災・災害対策を講じるものとしています。
 実際に、新庁舎を複合施設として消防本部及び通信指令室を整備し、市役所関連部門を集中させることで、災害時の初動体制を確保し、様々な災害情報を効率的に集約させ、的確で迅速な判断・行動が行える体制を整備しています。
 また、完成した新庁舎は、基本理念を「市民の生命と暮らしを守る安全・安心の拠点となる新しい市役所」とし、将来を見据えた次世代に残る市民の財産として、@市民の安心・安全な暮らしを支える拠点となる庁舎、A継続的で持続的可能な庁舎、B公共サービス、事務能率の高い効率的な庁舎、C市民に開かれ、いつでも気軽に交流、連携できる庁舎、D人にやさしい庁舎、E地球環境に配慮した庁舎、F市民が愛着を持てる庁舎、の7つの柱を実現しています。
 これらを具現化した施設として、交流スペースとしての「市民ふれあいプラザ」、「カフェコーナー」、障がい者に配慮する等、各階ごとに異なる機能を有したトイレなども視察しました。

(3)視察から得られた考察
 茅ヶ崎市での新庁舎建設は、耐震改修で十分と考える市民が少なくなかったことから、建て替えの必要性についての説明会等を行い、合意形成を図っていったとのことで、調整に苦慮されていたことと推察されます。
 また、新庁舎建設のコンセプトとして、「コンパクトで効率的な庁舎」としており、徹底的にコンパクト化を追求した結果、一人あたりの執務スペースが若干少なくなってしまったとのことでした。春日部市の基本計画原案においても「シンプルでコンパクトな庁舎を目指す」としていることから、茅ヶ崎市での事例は、今後の検討にあたり大変参考になると考えられます。

視察の様子

視察の様子
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