各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 日本共産党
- 視察先
- 三重県 津市
- 視察案件
- 美里地域小中一貫校について
- 実施日
- 平成28年7月12日
- 参加者氏名
- 坂巻勝則、卯月武彦、松本浩一、並木敏恵
視察結果概要
(1)視察先の概要
三重県津市(人口282,194人)は、平成18年1月に2市6町2村が合併し、約711平方キロメートルと広大な面積となりました。合併後「小中学校の在り方検討委員会」が設置され、旧美里村地域以外は、小学校が1校や2校に再編されました。しかし、旧美里村地域の小学校3校では、再編が進まない状況でした。
しかし、平成25年2月に全中学校による「津市小中一貫校導入」が公表され、旧美里地域では「施設一体型の小中一貫校」として美里中学校に統廃合することで、保護者・住民説明会を数回開催して10月に合意を得て、来年4月に向けて開校の準備が進められています。
(2)視察内容
1、事業策定の経緯
2、事業内容および特徴
3、事業費
4、今後の課題
(3)視察から得られた考察
小中一貫の「義務教育学校」が教育的効果もデメリットも検証されないまま法制化され、平成28年度からスタートしました。
小学生と中学生では、発達段階が異なります。そのため、教育の目的や内容、方法も大きく違い、教員免許も小学校と中高では別々になっています。
問題行動の質も、生徒指導の方法も異なります。「再編・統合」により、広い校区となり、地域との関係も薄れ、地域の教育力を生かすことができず、学校運営に大きな困難を伴うことが予測されます。特に、校長がひとりの「施設一体型の小中一貫校」で学校教育が良くなり、未来が開けるのか大きな疑問です。
庄和北部地域において、平成31年度開校予定で「施設一体型の小中一貫校」の準備が進められていますが、果たしてそれでいいのか根本的に検討する必要があると認識を深めた視察でした。

視察の様子