本文へ移動
背景色

現在位置 :トップページ › 行政視察報告書

各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
滋賀県 米原市
視察案件
市民との意見交換会と代表質問について
実施日
平成27年11月12日
参加者氏名
会田幸一、栗原信司、卯月武彦、松本浩一、滝澤英明、
海老原光男、山崎 進
(オブザーバー 中川 朗、鬼丸裕史)

視察結果概要

(1)視察先の概要
 米原市は、滋賀県東北部地域の中心に位置しています。日本百名山のひとつである伊吹山とその南には霊仙山がそびえ、総面積の約6割を占める森林にたくわえられた水は、清流姉川や天野川となって地域を流れ、母なる琵琶湖に注ぐという水と緑に包まれた自然豊かな地域です。気候は、日本海型気候で、冬季には北西の季節風と積雪がみられます。湖岸部は、年間の降水量が比較的少ない内陸性盆地気候であるのに対し、中山間部は、1m前後の積雪のある県下有数の豪雪地帯であり、気候的にも変化に富んだ地域です。また、米原市は、平成17年2月に、山東町、伊吹町、米原町の3つの町が合併しています。さらに、同年10月1日に米原市と近江町が合併しています。議員の条例定数は20名。総務教育、健康福祉、産業建設の3つの常任委員会が設置されており、特別委員会は、計6委員会設置されています。

(2)視察内容
1.市民との意見交換会について
 平成25年6月に制定した議会基本条例に「議会報告会」を明記。市民に開かれた身近な議会を目指し、市民の意見を吸い上げ、市民に反映させることを目的に開催しています。第1回定例会(3月)終了後に新年度予算について実施。第3回定例会(9月)終了後に決算について11月に開催。通常は金・土曜日の夕方に開催しています。開催回数は年2回以上。20人を5人ずつ4班に分け、2日間で同時開催(1日2会場)。公民館等の公の施設や自治会の集会所等で開催しています。報告内容は、3部で構成されており、1部は、議会報告(新年度予算・決算)、2部は意見交換として事前にテーマを設定。3部はその他で意見や要望を伺っています。また、執行部が実施している「市民意識調査」で特に重要度や不満度が高いものやその時点における市の重要な施策等を選定しています。効果としては、市民にはなかなか見えない議会の活動等の報告をすることにより、議会への関心と理解を深めてもらえる。住民参加を基本に市民の意見や要望を聞くことで、一般質問等で取り上げ、市政に反映させることができるとのことでした。
2.代表質問について
 合併後に他市の例にならい会派制を取り入れ、併せて代表質問を導入しています。平成17年の合併直後の平成18年第1回定例会(3月)から導入し、質問日数は1日間としています。なお、質問できる会派は、2人以上で組織したものとし、1人会派は認められていません。質問時間は、議員側の質問のみで40分以内としています。ただし、反問に対する回答時間は発言時間に含めていません。また、質問回数の制限は、一問一答方式を導入したときに廃止しています。他市では会派人数に応じて発言時間が異なる議会もありますが、米原市は一律としています。質問の順序は、会派規模の大きい順とし、規模同数の場合は抽選を行う。代表質問は、市長の施政方針演説が行われる定例会において行うものとされており、総括質疑は、代表質問が行われない定例会において行うものとされています。

(3)視察から得られた考察
 米原市議会では、市民との意見交換会を年2回以上実施しています。開催に当たっては議員が5人ずつ4班に分かれ、細やかな対応で行なわれています。
 意見交換会は、1部は新年度予算や決算の報告、2部は意見交換、3部は意見・要望として目的別に構成されている点が春日部市議会とは異なる運営構成で実施されており、参考となるものでした。
 執行部が行う市民意識調査において特に重要度の高いものや、不満度の高いものを意見交換時のテーマに選び、市民から直接の声を聴き、議会運営に反映させることは有効な方法である考えます。
 また、代表質問は、他町との合併に伴い会派制を導入したことにより採用した取り組みでした。質問事項を会派内で調整することで会派間の意思疎通が十分に図られ、議論が深まるとの説明が参考となるものでした。

視察の様子
Copyright(c) 2007- 春日部市議会公式サイト Kasukabe City Council. All Rights Reserved.