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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
新潟県 長岡市
視察案件
市庁舎の建設について
実施日
平成27年10月20日
参加者氏名
小久保 博史、矢島 章好、鬼丸 裕史、滝澤 英明、
鈴木 一利、会田 幸一、中川 朗

視察結果概要

(1)視察先の概要
 長岡市は、新潟県のほぼ中央に位置し、人口は平成27年10月1日時点で277,069人を擁する施行時特例市です。面積は、平成17年から3度の市町合併により年々増加し、現在は891.06平方キロメートルという広大な市域を有しています。
 長岡市では、本市と同様に、合併による本庁舎のスペース不足や、本庁舎の耐震性の不足などの課題がありました。そこで平成24年に、市役所、アリーナ、屋根付き広場などが一体となった、全国でも珍しい複合施設、通称「アオーレ長岡」をオープンさせています。
 今回の視察では、そのアオーレ長岡の中でも、市役所の特徴や災害対策本部などを中心に、現地視察を交えてお話を伺いました。

(2)視察内容
 長岡市役所のある「アオーレ長岡」は、長岡駅前という絶好の立地場所に存在しています。市役所の候補地はもう1カ所あったようですが、駅前の現在の場所には、もともと長岡市の大型文化施設の厚生会館が建設されており、この厚生会館も老朽化により建て替えを検討している状況となっていたことから、市役所の場所として選定されました。
 長岡市役所の特徴として、市民の身近な手続きをワンフロアに集約し、行きやすく、案内もしやすいワンストップサービスの総合窓口を備えています。また、市役所コンシェルジュや窓口サービス専門員も配置。開庁時間も、平日は午後8時まで、休日は午後5時まで開いており、職員がローテーション勤務をすることによって土日も開庁させるなど、市民にとって利便性の高い窓口となっています。
 また、アオーレ長岡の東棟4階には、災害対策本部会議室を常設しており、ここには大型ディスプレイをはじめとする各モニターに、市内各地にあるライブカメラからの映像をリアルタイムに写しだすことができるだけでなく、気象状況や河川の状況も、国・県・地元ケーブルテレビ局などの民間事業者の協力により確認できるなど、災害の状況を随時監視することで、速やかに情報を把握・整理することが可能となっています。

(3)視察から得られた考察
 アオーレ長岡は、長岡市が長岡駅前という絶好の土地を有していたことから、アクセスは駅からも、また自動車の駐車場もアオーレ長岡の地下や近隣の駐車場も含め1,500台以上もの駐車場を有していることからも、大変に利便性の高い立地となっています。
 さらに、単に市役所を建造するということに止めず、市民協働・交流の拠点も作り、市民協働で運営を行うなど、官民の垣根が低かったと言われている長岡藩の精神を受け継ぎ、今日まで、住民と行政の良好な関係が築かれてきたことが伺えました。
 ですが、素晴らしい施設である反面、その総工費は131億円となっており、その維持費も億単位である旨の説明もありました。
 本市で、同様の施設を建設することは、様々な面から難しい部分が多いと考えられます。しかしながら、ハード(建物)を新しくするだけでなく、ソフト(職員の意識改革)も計画的に行ってきたという担当者の説明にもあったように、積極的に取り入れられる部分も多く、市民満足度が非常に高いアオーレ長岡の事例や考え方を、今後の本市の新庁舎建設の参考としたいと考えます。

視察の様子
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