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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
富山県 射水市
視察案件
新庁舎建設事業について
実施日
平成27年10月19日
参加者氏名
小久保 博史、矢島 章好、鬼丸 裕史、滝澤 英明、
鈴木 一利、会田 幸一、中川 朗

視察結果概要

(1)視察先の概要
 射水市は、本市とほぼ同時期の平成17年11月に1市3町1村が合併し、誕生しました。富山県のほぼ中央に位置しており、面積は109.43平方キロメートル。人口は平成27年10月1日現在で94,347人となっています。場所によっては、半径7キロメートルの円内に港湾、駅、北陸自動車道などの社会基盤が整備されたコンパクトシティの機能も有しています。
 射水市では、平成17年の市町村合併の際、協議項目として、合併後改めて新しい事務所(市役所)の位置を決定し、庁舎の整備を図ることとしていました。現在は、新庁舎の開庁に向け、建設工事中となっていますが、建設に至るまでの経緯や苦労された点、新庁舎の特徴などを中心にお話を伺いました。

(2)視察内容
 射水市では、平成17年の市町村合併により、庁舎統合の必要性を内部で検討し、住民懇談会や、有識者及び公募委員等で構成された市民懇話会での結果を市長へと提出しました。その後、平成21年11月には、市長が交代したこともあり、新たに庁舎整備に関する方針を再検討したところ、今後も続く厳しい財政状況、行財政改革の推進、現庁舎の老朽化への対応等を総合的に考え、現状どおりの分庁方式では困難との判断に至りました。そこで、議会との集中的な協議を行い、@一番経費がかからない方法で整備すること、A新たな土地を取得しないこと、B市の中心に近いところで整備すること、で一定の合意得て、市民とのタウンミーティングや意見交換会、パブリックコメント等を経て、新庁舎整備基本構想を決定。場所については、新たに土地を取得するのではなく、市有地を活用することとなりました。
 庁舎建設の基本設計についてはプロポーザル方式で選定し、建築に伴う入札を行いましたが、労務単価や建設資材等の高騰の影響により、3回も入札参加者が現れなかったため中止となった経緯があります。事業費の精査を行い、約1年後の平成26年8月に工事請負契約を締結し、平成28年8月末の竣工を目途に、現在建設工事が行われています。

(3)視察から得られた考察
 視察研修の中で、新庁舎建設に伴い、現庁舎の機能統合等が行われるが、それに対しての市民からの反応を伺ったところ、担当者からは大きな反発は無かったとのお答えがありました。これは、建設に至るまでの間に、住民懇談会、市民懇話会、市長のタウンミーティング、出前講座などをこまめに行ってきたため、情報提供や意見聴取などで、住民との合意形成が円滑に図られてきたためと推察されます。
 現在、春日部市では本庁舎整備審議会にて、学識経験者や市内各団体の代表者、公募に応じた市民の方々で、様々な角度から新庁舎整備に関して議論が交わされています。今後、この審議会からの答申を踏まえて、市の方向性が示されると思いますが、新庁舎整備の今後について、射水市の対応は本市にとっても大変参考になる事例になると考えられます。

視察の様子
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