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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新風会
視察先
大阪府 堺市
視察案件
キッズサポートセンターさかい運営事業について
実施日
平成27年7月7日
参加者氏名
小久保博史、栄 寛美、海老原光男、
古沢耕作、吉田 剛

視察結果概要

(1)視察先の概要
 堺市(さかいし)は、大阪府泉北地域に位置する日本の政令指定都市。「堺」の地名は旧摂津国と旧和泉国、そして旧河内国の三国の「境(さかい)」に発展したまちであることから付いたといわれている。人口は平成27年7月現在、838,544人、355,990世帯、面積149.81㎢の政令指定都市です。
 古代には仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群が築造され、中世には海外交易の拠点として「自由・自治都市」を形成し、わが国の経済、文化の中心地として繁栄してきたものです。
 戦後、臨海コンビナートと泉北ニュータウンの造成により、現在の姿になり84万人の人口を有する政令指定都市である堺市は南大阪の中核的都市として、関西の文化・経済を牽引しています。

(2)視察内容
 キッズサポートセンターさかいは、平成25年11月に堺市、株式会社高島屋、株式会社ボーネルンド、厚生労働省大阪労働局の4者で子育て支援に関する基本協定書を締結し、平成26年4月に開設した遊び・集い・交流し相談できる子育て支援施設です。
 子どもとその保護者等が「遊び」を出発点に集い、交流し、気軽に相談できる子育て支援の場を提供することにより、子育ての孤立化を防ぎ、子育てに関する不安感や負担感を軽減するとともに、幅広い層の市民が利用しやすく親しまれる子育て支援の場とすることにより、まちの賑わいづくりにも資することを事業目的として、行政と民間とのコラボレーション事業を実施しています。
 施設は堺東駅の駅前にある堺タカシマヤの9階フロアを全て使用し、堺市が運営するつどい・交流のひろば、堺タカシマヤが運営するわくわくプレイス、ボーネルンドが運営する遊びの世界キドキド、および堺マザーズハローワークがあり、子育てから子育て中の職業案内までを一貫して支援しています。
 平成26年4月25日のオープンから平成27年3月31日までの約1年間で、のべ利用者数14.2万人、相談対応件数627件のほか、子育て支援イベントへの参加者数788人の実績があります。
 また、施設を利用した方々へのアンケートを実施した結果、97.5%の方々が満足しているとの回答結果となっています。

(3)視察から得られた考察
 当初は株式会社高島屋からの提案により、堺市庁内でプロジェクトチームを立ち上げて、民間業者と事業のコンセプト等の企画を練り事業実施に至っています。
 店舗運営やレイアウトなどは株式会社高島屋に、遊びの施設は株式会社ボーネルンドに委託し、市民の方々の交流の場を堺市が担当するという行政と民間企業の役割を明確に区別し、それぞれがそれぞれの専門として運営を行っている点が素晴らしいと感じます。
 担当者の話によると、現時点でも民間業者等とのコミュニケーションが課題だと感じているとのことであるので、連携時のコミュニケーションの重要性を改めて感じさせられます。
 当該施設は堺東駅の駅前という好立地にあり利用者がとても利用しやすい工夫がなされています。
 特に利用者のターゲットが子育て中の方々であるため、施設までの移動手段や移動方法など利用しやすい環境をつくることは必須であると考えます。
 また、当事業は子育て支援を第一目的としているが、まちの賑わいの創出も事業目的に含まれており、当該施設を利用した親子が駅前商店街に立ち寄るなどの効果も見込んでおり、現時点での商店街の反応としては以前と比べて良好であるという反応も得られているとのことです。
 春日部市においても、今後の人口減少社会において将来の春日部を担う子どもたちとその保護者への支援は欠かせないものであると考えます。
 また、まちの賑わいの創出という観点も非常に重要な要素であり、今回の視察内容のように、民間の活力を利用した子育て支援と賑わいの創出を兼ねた事業は非常に重要であると考えます。

視察の様子
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