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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
公明党
視察先
長野県 松本市
視察案件
施設の有効活用によるまちおこしについて
実施日
平成27年10月10日
参加者氏名
中川 朗、栗原信司、鈴木一利、木村圭一

視察結果概要

(1)視察先の概要
 長野県松本市は、面積978.47km²、人口241,680人で、長野県の中央に位置し、西に乗鞍岳・槍ヶ岳・穂高連峰等標高3,000m級の高峰がそびえ立つ中部山岳国立公園の日本アルプス、東に2,000m級の台地が広がる美ヶ原高原等八ヶ岳中信高原国定公園を擁し、最高地の奥穂高岳(3,190m)と最低地の島内屑川(555m)の標高差は2,635mです。また、平安時代には、信濃国府が松本の地に置かれ、中世には信濃守護の館の所在地として、また、江戸時代には6万石の松本藩の城下町として繁栄しました。

(2)視察内容
 松本市は平成12年に市域を屋根のない博物館とする「松本まるごと博物館」構想を策定しました。この構想はエコミュージアム的な手法を援用し、今までとは異なる新たな博物館の価値を見出し、未来を創造するため、自然・文化遺産・産業・暮らしをも博物館の資源・資料ととらえ、博物館をひとつの核としてひとづくり・まちづくりを推進する総合的なものです。平成17年には、松本市は周辺4村と、平成22年には波田町と合併し市域が広がり、槍ヶ岳から美ヶ原までの市域全体が博物館となりました。松本市立博物館はこの構想のなかで中核施設としての機能を有しています。

(3)視察から得られた考察
 人生80年時代といわれ、市民の学習や文化活動に対する意欲が高まりをみせる中で、生涯学習の充実は重要な課題です。松本市では、こうした社会情勢の中で「松本まるごと博物館」構想としてエコミュージアム的な手法により、博物館を推進母体として市内の博物館施設と地域社会の絆をより強める生涯学習を推進しています。
 本市の生涯学習においても、松本市のように文化財行政とまちづくり団体等との相互協力や生活環境整備との情報共有など、他の行政施策との連携を推進する必要性を改めて認識しました。また、博物館の特別展の開催時には、市の祭りや地域の行事などへの参加者に博物館入館料割引券を配布し、逆に博物館入館者には商店会の買物割引券の配布を行うなど、地域と相互に連携した事業の有効性を説明いただきました。さらに「小中学生親子博物館パスポート」、「転入世帯博物館パスポート」、「成人式記念博物館パスポート」などの博物館無料入館証を配布したり、平成11年から9月21日を「松本市博物館の日」として制定し、企画展の開催や入館料の無料化を行ったりしており、アイディアを活かした積極的な事業展開について学ぶことができました。
 この度、松本市の公共施設を核とした「人づくり・街づくりを推進」する多くの手法を直接学ばせて頂き、今後の政務活動に大変参考になりました。

視察の様子
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