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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新政の会
視察先
北海道 釧路市
視察案件
「防災マイ・まっプランナー養成事業」と「市民防災センター」について
実施日
平成27年7月1日
参加者氏名
河井美久、山崎 進、会田幸一、滝澤英明、岩谷一弘、鬼丸裕史、金子 進、佐藤 一、斉藤義則、水沼日出夫、石川友和

視察結果概要

(1)視察先の概要
北海道釧路市の平成27年4月1日現在の人口は177,102人、世帯数94,284世帯で、面積は1362.75kuで春日部市の約20倍の広さです。釧路市は平成17年10月に阿寒町と音別町と合併し、現在の規模に至ります。
北海道最大で全国でも有数の水揚高を記録し、国際バルク戦略港湾に選定された釧路港を持ち、製紙工場や食料品工場、医薬品製造工場などを有する臨海工業都市です。
また、釧路市には釧路湿原国立公園と阿寒国立公園の二つの国立公園があり、国際観光地を有しています。

(2)視察先内容
 「防災マイ・まっプランナー養成事業」についてですが、地震多発地帯である釧路市として、市民が安心して暮らせる都市づくり、災害に対しての備え、減災対策を進めるためには、それぞれのコミュニティーにおいて防災知識を持った者がいなければ適切な行動を遂行することは出来ないことに着目し、市民防災センターに電子式のDIG(災害図上訓練)ボードを導入し、1人ひとりの避難計画を作成する「防災マイ・まっプランナー」を育成し、DIGの普及をすることにより、安心して暮らせるまちづくりを目指すことを重点目標に事業提案したところ、平成26年度から臨時予算による北海道初の当事業を実施することになりました。
 これまでの研修参加者は平成27年6月末現在で、主に自主防災組織の方を対象に635名の方がプランナーコースを受講しています。
 また、今年の7月からは、市職員を対象に毎月7のつく日を「マップの日」と位置づけ、プランナーとして市職員自らが市民の模範となれるよう市職員向けの研修日を設定しました。
 「市民防災センター」についてですが、当センターは道東唯一の防災体験施設です。見て触れて地震や火災(煙)の模擬体験を通じて災害に対する防災行動力を身につけ、自主防災団体や町内会の訓練や講習に利用していただき安心安全な街づくりに向けて防災の輪を広め、楽しみながら学習体験をしていただく防災空間でした。


(3)視察先から得られた考察
 「防災マイ・まっプランナー養成事業」についてですが、ハザードマップをもとに3m以上の浸水区域に位置する町内会への養成事業の推進を図るため、防災センターインストラクターや消防本部予防課が中心となり、プランナー養成の推進活動を展開しているとの事で、また防災センターまで足を運べない町内会等へは、出前講座も行うという事で、市内全町内に一人でも多くのプランナーが存することを目標としていて、春日部市としても比較的災害の少ない街で市民の防災意識は決して高くはありませんので、DIGを是非春日部市でも導入を検討し、いざというとき市民一人ひとりが冷静に避難場所まで避難できるよう訓練の中で遊びながら学ぶ事の大切さを実感しました。
 「市民防災センター」についてですが、春日部市にも同様の地震体験ができますが、釧路市の場合は東日本大震災の大きな教訓を踏まえ、住民の地震災害に備えた、知識の一層の普及のため、釧路地方気象台、日本放送協会釧路放送局と、釧路市消防本部の共同で、緊急地震速報疑似映像と起震装置を活用した体験システムを導入して、緊急地震速報により事前に地震の情報を把握したうえで地震を体験した場合と準備がなく地震体験を実施した場合との違いを通じて緊急地震速報の有効性を認識し、地震災害に対する備えの見分を広める目的として運用し、好評を得ているとの事です。是非春日部市の「ゆらりん」にもプログラムの変更で緊急地震速報有りと無しの2パターンが体験できると更に有効であると感じたところです。

視察の様子
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