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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新政の会
視察先
北海道 帯広市
視察案件
「フードバレーとかち」について
実施日
平成27年6月30日
参加者氏名
河井美久、山崎 進、会田幸一、滝澤英明、岩谷一弘、鬼丸裕史、金子 進、佐藤 一、斉藤義則、水沼日出夫、石川友和

視察結果概要

(1)視察先の概要
 帯広市は、雄大な十勝平野のほぼ中心に位置し、人口168,634人(平成26年3月末現在)で北海道で6番目に人口の多い都市です。面積は618.94㎢で市街地となっている部分は16.5%、基幹産業である畑作・酪農の農村地帯が大部分を占めています。また、開拓の歴史をさかのぼると、この地域は屯田兵による開拓ではなく、開拓の祖と呼ばれる依田勉三が率いる晩成社一行が入植し、以来50年間で農耕地685町と牧場1,580町をひらき、数々の事業を率先して行い、十勝産業の原動力となりました。昭和8年4月に道内7番目として市制施行され、十勝平野の北方畑作農業地帯の中心都市として道東あるいは十勝地域のサービス基地として発展を続けています。

(2)視察内容
 十勝地方は、約26万fの耕地を有し、年2,000時間を超える日照時間、良質な水資源に恵まれ、品種改良や栽培管理技術の向上、土地基盤整備を進め、我が国を代表する食糧生産地帯として、大規模畑作・酪農が展開されています。1戸当たりの平均耕地面積は37.8fでEUのフランスやドイツに並ぶ水準。十勝の販売農家総数5,978戸のうち専業農家数4,479戸で、農業産出額は約2,500億円、カロリーベースでの食料自給率は約1,100%、十勝地方の人口35万人の地域で約400万人の食糧を生産しています。しかしながら、経済のグローバル化、少子高齢化社会の到来など 地域を取り巻く環境は大きく変化しています。このような状況の中、地域の活性化のために十勝の持つ「価値」を再認識し「食」と「農林漁業」を柱とした経済活動を行うための旗印として「フードバレーとかち」を掲げ、オール十勝で取り組んでいます。そして、十勝の優位性を活かすための方向性として
「農林漁業を成長産業にする」
「食の価値を創出する」
「十勝の魅力を売り込む」
の三つの展開方策を進め、また3つの取り組みが連携し日本を代表する大規模畑作酪農地帯・食料供給基地という背景を活かした、生産・加工・流通・販売が結びついた十勝型フードシステムをオール十勝でつくり地域産業の活性化に取り組んでいます。

(3)視察から得られた考察
  「フードバレーとかち」では、年2,000時間を超える日照時間や豊富な水資源等、十勝地方の自然環境の優位性を活かした取り組みにより、安全・安心な農林水産物を生産し,地元で加工することで付加価値をつけ、十勝のブランド力を活かし、国内外への販路拡大をしています。当市とは単純には比較できませんが、優良農地の集積化による1戸当たりの平均耕作地の大規模化による農業生産力アップ、また農業の6次産業化を生産者・市・農協・試験研究機関とスクラムを組み付加価値の高い「食」を作ることが必要と考えます。

視察の様子
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