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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新政の会
視察先
愛知県 一宮市
視察案件
新庁舎建設工事について
実施日
平成27年1月30日
参加者氏名
河井美久、山崎 進、会田幸一、滝澤英明、岩谷一弘、鬼丸裕史、金子 進、佐藤 一、斉藤義則、水沼日出夫、石川友和

視察結果概要

(1)視察先の概要
 愛知県一宮市の平成26年3月末日現在の人口は 386,429人、世帯数は150,754世帯で、面積は113.91㎢です。一宮市は日本のほぼ中央で愛知県の北西部、名古屋市と岐阜市の中間に位置し、木曾の清流と温和な気候、風土に恵まれ、名神高速道路と東海北陸自動車道を結ぶ一宮ジャンクションと4つのインターチェンジを有し、日本の大動脈である高速道路網の結節点として重要な位置を占めています。
 また、産業面でも古くから尾張地方の繊維産業の発展に大きく貢献してきた日本有数の総合繊維産業都市であり、毎年7月日本三大七夕まつりの一つである一宮七夕まつりが市内一円で行われています。

(2)視察先内容
 視察のポイントは、1期工事までを終えている一宮市新庁舎建設事業について、当市の新事業立ち上げ前に目に見える情報と、必要な知識を先進市から学ぶことです。実施にあたり、平成19年8月の新庁舎建設等基本構想策定委員会の設置に始まり、平成26年3月の新庁舎建物建設1期工事完了までの経緯をまとめた資料をもって、詳しい説明を伺うことができました。
 特に肝心な建設事業費については、本年12月までの概ね4年の工期で、総工費120億円の内69%約82億円の合併特例債が使われ、以下新庁舎建設基金が同14%約17億円、一般財源と上下水道負担金が同17%約21億円と続き、合併特例債活用期限内で当初の計画どおりに推移している点を、好事例としてご説明いただきました。
 また、後半では平成17年4月の2市1町の合併以来の一大事業として完成した新庁舎を、隣接する分庁舎、駐車場等の2期工事中の現場も含めて、すでに市民サービスが行われている新庁舎の執務の様子を視察することができました。特に市民総力で磨き上げてきた庁舎建設の基本理念を、高い次元で具現化させた新庁舎の中で、利用者や職員の交流空間を視察できたことなど、当市にとっては貴重な発足直後の一宮市新庁舎の全容をご案内いただきました。

(3)視察先から得られた考察
 一宮市新庁舎は、本事業の基本理念を高い次元で具現化している、まさに一宮市のシンボル的庁舎として、威風堂々たる建物でした。特に、安全・安心な庁舎を目指して採用した震災にも強い免震構造の新庁舎は、第三者機関による防災評定や構造評定の評価書を取得しており、4年前の大震災で被災した当市にとって非常に参考になりました。なかでも、新庁舎の4階にあり、有事の際には対策本部となる防災会議室と危機管理室は、発災時に速やかに初動体制が確立できる機能を始め、庁舎機能を滞らせない自家発電システムを備えるなど、ときの最高レベルの機能を有する防災拠点となっているところが、特に注目すべき点でした。
 また、一宮市旧庁舎が日本で初めて採用したオープンカウンター方式を、新庁舎執務スペースに積極採用し、一般に開放可能な大会議室を展望ロビーのある14階に設置したり、来訪者も使える展望食堂が11階にあることなどが、一宮市の基本理念である、市民に開かれた庁舎という点で参考になりました。その他にも、便利でわかりやすい庁舎や環境にやさしい庁舎などの基本理念が、新庁舎の随所に生かされており、事業の基本構想、及び建設基本計画が大切であることもよくわかりました。

視察の様子
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