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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
厚生福祉委員会
視察先
福岡県 筑後市
視察案件
病児一時預かり事業について
実施日
平成26年10月22日
参加者氏名
金子 進、海老原光男、水沼日出夫、大野とし子、
並木敏恵、古沢耕作、山崎 進、武 幹也

視察結果概要

(1)視察先の概要
 筑後市は、福岡県の南部に広がる筑後平野のほぼ中心に位置しています。江戸時代には、上妻・下妻両郡に属し、市の中心部の旧羽犬塚町は、当時参勤交代の際の九州街道の宿場町として栄えました。昭和29年4月1日に羽犬塚町、水田村、古川村、岡山村(一部)が合併して筑後市が誕生しました。その後、三潴郡西牟田町と八女郡市広川村の一部を編入合併して、今年で60年になります。また、温暖な気候と肥沃な土地、恵まれた水を利用して、古くから米、麦、い草、梨、ブドウ、八女茶をはじめとする農業が盛んに行われてきました。
 また、平成25年夏には、福岡ソフトバンクホークスファーム本拠地の誘致に名乗りを上げ、平成26年3月に「ファーム本拠地立地に関する基本協定」を締結、平成28年度開業に向けて整備事業が進められています。

(2)視察内容
 筑後市病児保育施設・ちっこハウス(筑後市病児一時預かり事業)は、生後3カ月から小学生までのお子さんが病気の「回復期」等で集団生活が困難であり、かつ昼間家庭で育児できない場合に一時預かりを行うもので、保護者の子育てと就労支援の両立を支援し、児童の健全育成を目的としているものです。市民からの設置要望の声がきっかけとなり、平成12年から開設されています。なお、病床数233床の市立病院の隣の敷地に市が施設を建設し、市立病院が運営しています。当時、公立病院での実施は全国的にもまれであったとのことでした。その後、平成21年度には、地域子育て創生事業を活用し、感染症対策のための施設改修を行い、別室で感染症の児童も預かっています。また、平成22年度から開所時間を午前7時30分から午後6時30分までに延長、対象年齢を小学校3年生までを6年生までに、1日当たりの定員を4人から6人に変更しています。また、平成25年度からは、土曜日(第3土曜日を除く)も開所しています。平成25年度の利用者は延べ752人、1日平均3名弱とのことでした。

(3)視察から得られた考察
 本市においても民間保育園に委託を行い、病気の回復期にあり、集団保育は難しいが病後児保育の利用が主治医により認められた児童については、病後児保育サービス事業として一時預かりが行われています。
 本市と異なる点は、施設の運営を市立病院が行っていることであり、保育士のほか、看護師の配置もされています。また、利用人数に制限はありますが、施設の改修後は水ぼうそうやおたふく風邪、インフルエンザなどの感染症のお子さんにも対応することができています。
 一時預かりの利用に際しては、かかりつけ医からの連絡票が必要であり、施設で預かっている間にお子さんの容態が悪化した場合は、保護者の責任でかかりつけ医へ受診することが前提になります。市立病院の医師が診療を行うわけではありません。しかし、預ける保護者には安心感があるものと思われます。いざという時の環境づくりに対応しているものと考えます。

視察の様子
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