各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 公明党
- 視察先
- 大阪府 堺市
- 視察案件
- 堺市博物館について
- 実施日
- 平成26年11月12日
- 参加者氏名
- 中川朗 栗原信司 武幹也 荒木洋美 鈴木一利 木村圭一
視察結果概要
(1)視察先の概要
堺市は、世界最大級の墳墓である仁徳陵の造営地として古くから開け、また中世の南蛮貿易で栄えた自治都市としての輝かしい歴史のある町。
以来、室町時代、江戸時代、明治時代にかけて商工業の要地として発展を続けた。
近年、第2次大戦などの戦禍を受けて市街地の大半が焦土と化したものの、いち早く戦災の復興を成し遂げ、平成18年には政令指定都市に移行するなど新たな街づくりを展開している。
人口838,000人、面積150ku
(2)視察内容
市の歴史的な背景を元に、堺の歴史・文化を紹介する歴史系総合博物館。
重要文化財3点を含み、所蔵資料は630件、11,630点を有する。
開館以来30年を経過することから、施設老朽化の改修や、研究の進展による展示内容の更新が必要なこともあり、平成26年3月にロビーに百舌鳥・古墳群世界文化遺産登録推進事業の一環として「堺市博物館リニューアル基本計画策定新業務」を実施するなどの取り組みに対して視察研修を実施した。
(3)視察から得られた考察
歴史が古いこと、長い時代をかけて発展し続けていることから、市民が市と一体となって、歴史的なものを重んずる風潮が出来上がっている。そのため、通例であれば、「市立博物館」という名称になるものが、「市博物館」という市民からの寄附によって設立されたという意義ある博物館。
最近では、ハード的なリニューアルはもとより、ソフト的なリニューアルこそが、堺の歴史を重んずる風潮に合致し、常に進化を遂げることこそ「市の博物館」との思いで博物館のリニューアル事業に専門家の意見を取り入れている。
ともすると、箱物を建造して事足りるとすることは不十分との思いを強く学ぶことができ、春日部市としての取り組み方を深く参考にできた。

視察の様子