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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新風会
視察先
宮城県 登米市
視察案件
小中一貫教育について
実施日
平成26年7月4日
参加者氏名
小島文男 小久保博史 栄寛美 海老原光男 古澤耕作 吉田剛

視察結果概要

(1)視察先の概要
 登米市(とめし)は、宮城県北部、岩手県との県境にある市である。いわゆる「平成の大合併」における登米郡8町と本吉郡津山町の合併によって2005年(平成17年)に誕生した。
 人口約84,000人、面積536.38平方キロメートルで宮城県全体の7.4%を占める。農業経営体数は7,424で県内1位である。経営耕地面積16,272haで県内2位、農業産出額は283.7億円で県内1位である。

(2)視察内容
校舎一体型小中一貫教育

 6・3制から3・4・2制へという掛け声の下、平成15年11月28日に東北・北海道では初めての「小中一貫教育特区」として認定を受け、平成21年4月からは「教育課程特例校」として小中一貫教育を進め10年目を迎えています。豊里の小中一貫教育、エリートを育成するための特殊な学力向上策ではなく、あくまで基礎学力を向上させる事を目的として、併せて9年間の異年齢集団での生活を通して、社会性を育成することも目的としています。

 現在の6・3制は、「小4の壁」と言われる10歳前後の急激な脳の発達や「中1ギャップ」と言われる小学校6年から中学1年にかけての認知心理上の急激な変化に対応していないと言われています。このことを解消するために3・4・2制を取り入れたり、学習指導要領が示す内容がより豊里の子ども達の実態に合うような弾力的なカリキュラムや指導法の開発等をしたりする事によって、確かな学力の醸成を図っていく事を目指しています。

 1〜3年を低学年部、4〜7年を中学年部、8・9年を高学年部とし、発達のズレへの対応として4・5年及び6・7年の2年間のくくりの中で習熟度に応じ、いつでも振り返りと学びなおしを行っていく。また、中学年部から一部教科担任制と英語教育を導入している。また、教職員においては、職員室で常時情報交換ができるので、小中の垣根を越えての児童生徒指導が可能になっている。

(3)視察から得られた考察
 平成19年の登米市における学力調査はほぼ市の平均以下でしたが、平成24年では登米市平均をほぼ上回る結果が出ている。校舎一体型での小中一貫教育校は、やはり効果が高いと実感をした。
 今後春日部市においても、小中連携・小中一貫教育の積極的な導入と推進を進めるべく提言等を行っていく必要を再確認できた。

視察の様子
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