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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
民主党
視察先
宮城県 南三陸町
視察案件
東日本大震災における被害と復興状況について 
実施日
平成26年7月3日
参加者氏名
矢島章好

視察結果概要

(1)視察先の概要
 南三陸町は、宮城県の北東部、本吉郡の南端に位置する。東は太平洋に面し、三方を標高300〜500メートルの山に囲まれており、海山が一体となって豊かな自然環境を形成している。また、沿岸部はリアス式海岸特有の豊かな景観を有し、南三陸金華山国定公園の一角を形成している。平成17年10月に志津川町と歌津町が合併し、南三陸町となった。平成26年月1日現在の人口は、1万4,505人である。

(2)視察内容
 平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は南三陸町では震度6弱を記録し、その後発生した津波とともに、平成25年3月31日現在、死者524人、行方不明者221人、住宅被害3,311世帯という破壊的な被害を及ぼした。現在も町民生活や産業活動に様々な支障が生じている。また、地震による地盤沈下も深刻であり、現場での復旧作業を極めて困難にしている。復興については、震災を経験して得た教訓を活かし、町の将来像を見据え、震災による被害からの単なる「復旧」にとどまらず、まちの賑わいがもどり、町民誰もが安全・安心で、豊かさを実感できる「復興」を遂げる新しいまちづくりに取り組んでいる。

(3)視察から得られた考察
 最後にまとめとして、平成26年7月、佐藤仁南三陸町長は冒頭このように述べられております。平成23年3月11日に発生した東日本大震災から3年4カ月が過ぎ、平成24年度は「復興元年」として、平成25年度は「生活再建・住宅再建元年」の位置づけのもと、壊滅的な被害からの復旧・復興に向け全町を挙げて取り組んでまいりました。我々の先人が幾多の大津波により甚大な被害を受けながらも、不撓不屈の精神でこれらの苦難を乗り越え町を再建してきたように、私達もこれまでの取り組みにより沿岸部を席巻していた瓦礫の処理を進め、昨年度末を以って処理が完了し、震災後の無残な姿からの脱却は順調に進みつつあります。平成26年度は南三陸町復興計画において、復興事業を本格的に展開していく「復興期」の中間的な年度であるとともに、創造的復興を目指す「発展期」の初年度となります。創造的復興に向けて行政がその基盤になるものを確実に整備し昨年掲げた「生活再建・住宅再建元年」に「産業再生の地固め」を加え、復興が現実として感じられる施策の展開を図ってまいりますと宣言しています。私たちの春日部市でも、首都直下地震が危惧されております昨今においては「対岸の火事」とは、とても思えない「明日はわが身」の現状・実情になると捉えるべきだということを、今回の視察で強く感じるとともに今後の防災・減災にむけた取り組みに活かしていきたいと思います。

視察の様子
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