各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 新政の会
- 視察先
- 和歌山県 和歌山市
- 視察案件
- 和歌山市つれもて子育て応援ブックについて
- 実施日
- 平成26年2月4日
- 参加者氏名
- 佐藤 一、金子 進、山口泰弘、鬼丸裕史、岩谷一弘、滝澤英明、川鍋秀雄、
山崎 進、会田幸一、河井美久
視察結果概要
(1)視察先の概要
和歌山県和歌山市の平成25年4月1日現在の人口は365,903人、世帯数は154,461世帯で、面積は、210.25kuです。
和歌山市は虎伏山にそびえる和歌山城を中心に栄え、八代将軍吉宗のふるさとの徳川御三家・紀州藩として知られているところでございます。和歌山城は天正13年(1585年)紀州を平定した豊臣秀吉が弟に築城を命じたことに始まり、歴史のある街です。
(2)視察内容
「つれもて」とは、和歌山市弁で「いっしょに〜」という意味です。「和歌山市つれもて子育て応援ブック」は、「みんなでいっしょに子育てしよう!」を合言葉に、子供を安心して産み育てることのできる仕組みづくりの一つとして、妊娠期から幼児期までの妊産婦・養育者の観点に立った情報を横断的に提供するハンドブックです。母子健康手帳配布時やこんにちは赤ちゃん事業での訪問時、乳幼児を持つ世帯の転入時等に配布しています。
作成したきっかけは次世代育成支援推進行動計画(後記)策定時に実施した子育て中の保護者への意見聴取において、子育てに関する情報の広報不足が指摘された。また、情報提供のためのチラシやパンフレット、冊子などが多数配布されていて、保護者によっては十分に目を通さないまま紛失したり、情報を見落としてしまうことも多かった。そのため、子育てに関する情報を1冊にまとめ、様々な子育てシーンに対応できるような、総合的な情報誌を作成することになりました。
平成23年度末より、紙媒体としての応援ブック以外にパソコンやスマートフォンからも見られる電子ブックを発行した。それに伴い発行部数も年々減らしているものの、それに相反して年々需要が高まり、冊子の不足を招いている。効率的な配布方法の検討と、電子ブックの普及及び改善が今後の課題と思われます。
(3)視察から得られた考察
子育て応援ブックの他に、父子手帳「育メン・ノート」を作成し、父親に育児に対する自覚と責任を、パートナーが妊娠した時から共有させるとともに、男性の子育てに対する意識の向上を図っていた。これは、児童虐待(DV)の予防にも繋がるという意見が出された。子育て応援ブックの電子ブック発行にも関わらず、冊子の不足を招いていることは、この事業に対しての注目度が高く評価されていると思われ、当市においても大いに参考になりました。

視察の様子