各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 議会運営委員会
- 視察先
- 三重県 桑名市
- 視察案件
- 議会改革(議案質疑の一問一答方式)について
- 実施日
- 平成25年11月15日
- 参加者氏名
- 滝澤英明、片山いく子、金子進、鬼丸裕史、今尾安徳、栗原信司、大山利夫
視察結果概要
(1)視察先の概要
桑名市は、三重県の北部に位置し、名古屋から25km圏にあり、東は愛知県、北は岐阜県に接しており、西はいなべ市、南は伊勢湾及び四日市圏域に接しています。地形は、養老山系の南東部に位置する山地・丘陵地帯と伊勢湾に面し、木曽三川と員弁川がつくる沖積平野、輪中に代表される低くて平坦な水郷地帯が広がっています。面積は136.61平方キロメートルで県土の約2%を占め、人口は142,347人(平成25年3月31日現在)となっています。水産業では、木曽三川河口の汽水域を漁場として、ハマグリを始めとする貝類の漁獲が古くから行われています。
また、桑名市では平成18年9月に桑名市総合計画を策定し、「快適」、「交流」、「自立」を基本理念として、将来の都市像を「水と緑と歴史が育む豊かな快適交流文化都市」と定め、さまざまな事業等に取り組んでいます。
(2)視察内容
1.導入に至った経緯・目的
市民に開かれた議会とするため、また、市民の関心と信頼を高めるための議会改革の一環として、質疑・質問に一問一答方式の導入を行う。
2.内容
・導入時期…平成20年6月定例会(平成23年3月定例会一部改正)
・質疑時間…45分(加算がある場合は60分)
・質疑日数…1〜2日
・質疑者数…(直近一年間の定例会実績)
平成24年9月…2人 平成24年12月…1人 平成25年3月…7人 平成25年6月…7人 平成25年9月…1人
3.特色
当初は議員から執行機関に対して一括して質問を行い、その後一括して執行機関から答弁を行う方法(再度議員から質問をする場合は、通告した項目ごとに一問一答方式)でしたが、改正後は従来の方式(初回に一括質問・一括答弁を行い、再質問から一問一答方式)と初回の質問から一問一答方式で行う方式の選択制を導入している。
4.成果・効果
一つの案件について深く掘り下げて質問ができることや、傍聴者に分かりやすく、緊張感のある議論が期待できる。
5.今後の展開及び課題
質疑は、通告制で行っているが、再質問を重ねる間に通告内容からずれていくケースが見受けられる。質疑の在り方についての周知が必要となる。
6.市民への反響
一つの事案に対して、質疑と答弁が交互に行われるため、議論の過程が分かりやすくなる。
(3)視察から得られた考察
桑名市議会では、平成20年6月定例会(平成23年3月定例会一部改正)以降、議案質疑及び一般質問の初回(1回目)から一問一答方式を導入しています。春日部市議会では議案質疑に一問一答方式の導入はなされていませんが、今回の視察研修の成果をはじめ、先進的な取り組みを参考に、今後さらに調査研修に努めていきます。

視察の様子