各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 議会運営委員会
- 視察先
- 三重県 松阪市
- 視察案件
- 議会改革(代表質問制度)について
- 実施日
- 平成25年11月14日
- 参加者氏名
- 滝澤英明、片山いく子、金子進、鬼丸裕史、今尾安徳、栗原信司、大山利夫
視察結果概要
(1)視察先の概要
松阪市は、三重県のほぼ中央に位置し、東は伊勢湾、西は台高三脈と高見山地を境に奈良県に、南は多気群、北は雲出川を隔てて津市に接しています。地形は西部一帯が台高山脈、高見山地、紀伊山地からなる山岳地帯、中央部は丘陵地で東部一帯には伊勢平野が広がり、北部を雲出川、南部を櫛田川が流れています。また、平成17年1月に松阪市、嬉野町、三雲町、飯南町、飯高町の1市4町が合併し、新「松阪市」が誕生しました。面積は623.77平方キロメートル、人口は169,605人(平成25年8月1日現在)、世帯数は71,110世帯となっています。
また、松阪市では、市民と行政が連携してみんなの幸せを創っていくまちを目指すため、将来の都市像を「市民みんなで幸せを実感できるまち」と定め、これを実現するためにさまざまな施策や事業を展開しています。
(2)視察内容
1.導入に至った経緯・目的
従前は当初予算及び市長の所信に対して代表質疑(代表質疑…一人当たり20分×所属議員数+20分、会派に所属しない議員は代表質疑後、質疑として一人当たり20分)を実施していたが、会派に所属しない議員から、当初予算及び市長の所信に対して20分では質疑ができないなどの意見があり、見直しを行った。
2.議案質疑及び一般質問との相違点
質疑(毎定例会)…議案に対する質疑のみで意見は述べられない。(委員会は可)
・一般質問(毎定例会)…市の一般事務に関する事項に対する質問で、提案や意見が述べられる。
・代表質問(2月定例会)…当初予算、市長の所信及び一般質問に関する事項(議案を除く)に対する質問で、提案や意見が述べられる。
3.内容
@導入時期…平成25年2月定例会〜 A質問内容…当初予算、市長の所信及び市の一般事務に関する事項(議案を除く) B質問回数…制限なし C質問時間…それぞれ基礎時間に所属議員数一人当たり30分を加算した時間 D質問順序…会派、会派に所属しない議員を問わず、議会運営委員会において、くじにより決定 E質問日数…5日間(議案質疑を含む) F質問者数(直近1年間の定例会実績)…代表質問8人、関連質問12人
4.特色
当初予算、市長の所信に限らず、市の一般事務全般について質問することができ、提案や意見も述べることができる。
5.成果・効果
従前は代表質疑3日間、一般質問2日間の合計5日間でしたが、日数を変更せずに一人当たりの質問時間を増やすことができる。
6.今後の展開及び課題
質問時間については、最低限60分(会派に所属しない議員)を確保したが、一人当たりの持ち時間としては不公平との意見もある。そのため、次の代表質問(平成26年2月定例会)までに見直しを検討する必要がある。
(3)視察から得られた考察
松阪市議会では、平成25年2月定例会から当初予算において、代表質疑及び一般質問を廃止し、代表質問制度を導入しています。春日部市議会でも、さまざまな議会改革に取り組んでいますが、代表質問制度を導入するためには、更なる理解・調査研究を重ねていく必要があると実感しました。今回の視察研修を今後に活かしていきます。