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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
教育環境委員会
視察先
香川県 高松市
視察案件
教育クラウドについて
実施日
平成25年10月24日
参加者氏名
五十嵐みどり、山口泰弘、滝澤英明、栄 寛美、会田幸一、栗原信司

視察結果概要

視察結果概要
(1)視察先の概要
 高松市は、平成25年4月1日現在、人口は418,523人、世帯数177,880世帯、面積は375.18kuの市になります。
 高松市では、小中学校教職員の事務作業の軽減や情報漏えい防止を目的に、インターネット上のサーバーで情報管理を行う「高松市版教育クラウド」を導入し、運用を開始しています。高松市版教育クラウドでは、児童・生徒らの成績や事業の資料などのあらゆる学校情報をデータセンターのサーバーで一元管理をしています。
 高松市の「教育クラウド」事業について、担当者から事業の概要や課題などを伺いました。 
(2)視察内容
 高松市では、既存の高松市教育情報通信ネットワークシステム(TENS)を活用して教育クラウドを構築し、学校情報の一元化とバックアップ機能の強化を図るとともに、教育相互の情報共有や業務連携を促進し、教員の事務的業務の負担軽減につなげています。
 この高松市版教育クラウドのシステムは、情報共有、業務連携による教員の負担軽減(児童生徒と向き合う時間の確保)や情報の一元化管理による個人情報保護等のセキュリティ強化やバックアップ機能の強化による非常変災時における教育情報消失等のリスク回避を導入の目的としています。
 システムの概要としては、@教員一人一台の校務用パソコンを配備し、教員が個々人のIDとパスワードでTENSクラウドにログインするとともに、クラウド上にフォルダに対して職種(職名)ごとのアクセス権を設定することにより、教育情報のセキュリティを確保すること。Aクラウドの利点を生かし、クラウド上の各校のフォルダ構成を統一することや横断的な共有フォルダを設定することで、教職員がいずれの学校でも教育情報を素早く参照し、学校間の情報共有を利用できる環境を整備すること。Bデータを外部に保存・複写・印刷することができない仮想化システムを導入し、教職員が自宅から個人所有のコンピューターで自校データへ接続を可能にすることになります。
 「高松市版教育クラウド」の導入後の状況は、従来からの操作感とほとんど変わらないため概ね好評であり、特に若い世代では、授業の中でICT機器の活用が増加している状況になり、パソコン機器の操作が苦手な50代教員には、スキルが求められていること等が課題とのことです。
(3)視察から得られた考察
 高松市の課題を伺うと、今年度、通知表・指導要録・進学関係書類などについて、モデル校を指定し検証を行っており、グループウェアのカスタマイズとともに着実に進めていくことや、成績処理や各種帳票の使用方法について、教員研修を行う必要があり、日程確保や予算確保が課題であるとのことです。
 高松市版教育クラウド事業の取り組みは、@各学校のサーバーに保存されている児童・生徒の個人情報が、大規模災害時にデータの破損が防げること、A教職員が自宅から個人所有のコンピューターで自校データへ接続が可能となり、自宅で作業ができること、B小・中学校教員の事務作業の軽減(児童生徒と向き合う時間の確保)が図れることなど、先進的な取り組みを実施しています。
 教育クラウドの実施には、本市においては、コンピューター機器等の整備に多額な予算が必要でありますが、多様化する情報管理や教職員の事務効率化を図る上で、参考となり有意義な視察となりました。 
 

視察の様子
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