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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
建設委員会
視察先
岩手県 遠野市
視察案件
中心市街地活性化基本計画について
実施日
平成25年10月24日
参加者氏名
鬼丸裕史、荒木洋美、大野とし子、蛭間靖造、今尾安徳、矢島章好、小島文男

視察結果概要

(1)視察先の概要
  岩手県東南部の北上高地の中央に位置し、総面積825.62平方キロメートルで、全国の市では10番目の面積を有しています。(平成17年11月1日現在)土地の多くは山林や原野となっており、田畑は8.6%、宅地は1.1%に過ぎず、遠野盆地の中央に中心市街地が形成されています。
  基幹産業は農林業で、米を中心に、野菜やホップ、葉たばこなどの工芸作物、畜産が複合経営されており、ホップやヤマメの生産量日本一、東北一のワサビ生産地として知られています。さらに、四季が織り成す豊かで美しい広大な自然は、全国の多くの人々に親しまれ、「遠野物語」に代表される歴史、文化を活かしたグリーン・ツーリズム(遠野ツーリズム)が盛んで、今後は、地域資源をさらに活かし、都市と農村の交流人口の拡大を図り定住へつなげることを目指しています。

(2)視察内容
  遠野市では、平成10年に中心市街地活性化法が施行されたことを機に、まちなかに賑わいを再生するため「遠野市中心市街地活性化基本計画」を策定しました。
・計画期間…平成21年4月〜平成26年3月(本基本計画の計画期間は、平成21年4月から始まり主要な事業が完了し、事業実施の効果が現れると考えられる平成26年3月までの5年とする。)・計画区域…遠野駅を中心とする41ha・キャッチフレーズ…「町家の心が息づく語らいのまち〜永遠の日本のふるさと遠野の実現に向けて〜」(旧基本計画の検証を踏まえ、将来「日本のふるさと遠野」として小さいながらも燦然と輝くまちづくりの方針を設定した。人口減少、少子高齢化及び厳しい財政状況の中で、「観光客と高齢者に優しく癒しと懐かしさを感じるまち」とするため、中心市街地を高齢者に住み良く、観光客にも魅力ある街として、生き生きと市民が活動する魅力ある遠野の中心市街地を創造する。)・基本方針…@藩政時代から形成された「町家」の歴史・文化を活かしたまち A集積した都市機能を活かすコンパクトなまち B活力ある賑わいのあふれるまち・目標指標(中心市街地活性化の目標の達成状況を的確に把握するために、活性化策を分野ごとに数値目標指標を設定する。)…目標@多くの観光客が訪れる中心市街地(柳田國男著「遠野物語」に代表される「民話のふるさと」として知られる地域資源を活かしたまちなか観光を推進し、多くの観光客が訪れる中心市街地を形成する。)
《 指 標 》中心市街地の観光施設入込数
平成19年度:約9万人 ⇒ 平成25年度:10万人
目標A市民と観光客の回遊と交流により賑わう中心市街地(市民と観光客の交流の場づくりや中心市街地各所で展開するイベントの実施等により、市民と観光客の回遊と交流により賑わう中心市街地を形成する。)
《 指 標 》歩行者・自転車・バイク通行量
平成20年度:約4,400人 ⇒ 平成25年度:4,600人
・主な整備施設…@観光交流センター(観光案内・情報発信機能を強化するとともに、市民と観光客の交流を推進するため、市の玄関口である遠野駅前に整備する。) Aまちおこしセンター(空きビルとなった旧JA本所ビルを活用し、商工業者等からの相談に対して、商工団体・行政がワンストップで対応する新たな商工業拠点を整備する。) Bとおの昔話村(遠野物語発刊100周年に合わせて、中心市街地の観光施設である昔話村に、市民から寄贈された町家・蔵等を整備し、まちなか観光を推進する。)

(3)視察から得られた考察
  遠野市では、「遠野市中心市街地活性化基本計画」を策定し、中心市街地活性化事業に取り組んできた結果、ソフト事業を中心に成果を出すことができました。春日部市においても、今回の視察研修を分析し参考にしながら、大いに市政に生かしていきたいと考えています。



視察の様子
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