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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
厚生福祉委員会
視察先
福岡県 春日市
視察案件
春日市福祉ぱれっと館について
実施日
平成25年10月24日
参加者氏名
岩谷一弘、松本浩一、金子 進、渡辺浩美、井上英治、川鍋秀雄、中川 朗

視察結果概要

(1)視察先の概要
 春日市は、「弥生銀座」と呼ばれているように、弥生時代の遺跡が市内各所に点在しています。また、江戸時代にかんがい用に造られた溜池が街に潤いを与えてくれる、自然環境に恵まれた福岡市南部に位置する住宅都市です。
 市の面積は、14.15平方キロメートルで、東西4キロメートル、南北5.3キロメートルの円形に近い福岡県下最小の市で、人口は、福岡県下で5番目に多く、県下でも有数の『人口密度の高い都市』として発展しています。
 
(2)視察内容
 春日市福祉ぱれっと館は、生活支援、就労支援、早期療育など、障がい者の自立支援の施設として、また障がい者福祉の拠点施設と位置づけ、障がいのある人もない人も自由に交流できる機会と場を提供することを目的とした複合施設です。
 @「障害者生活支援センター にじ」
  障がい者を対象に、生活のための訓練や生活に必要な介護などを行います。
  サービス内容は、創作活動(手芸、工芸、音楽)、スポーツ・レクリエーション活動、日常生活動作(食事、歯みがき、衣服の着脱など)、家事訓練(料理、掃除など)、リハビリ訓練を行っています。また、社会適応訓練(買い物、公共施設利用など)、家族支援(様々な地域生活上の相談支援)、給食サービス、送迎サービス、入浴サービスも行っています。
 A「障害者就労支援センター ゆり工房」
  障がい者の福祉的就労の機会の提供と、一般就労に必要な知識・能力の向上のために必要な訓練などを行います。
  作業内容は、パン・洋菓子製造、木工作業(木のぬくもり、やさしさを生かした製品作り)、ゆめ作業(手織り製品、さをり織りなど個性が光る製品作り)、販売(お客様と直接関わる幅広い経験の場)を行っています。
 B「療育訓練施設 くれよんクラブ」
  心身の発達に遅れのある、またはそのおそれのある就学前の児童と保護者を対象に、療育訓練、相談などを行います。
  ・集団療育事業は、通園グループ、幼・保グループ、0歳児グループ、心理グループの4グループに分け、療育指導を行っています。
  ・個別療育事業は、専門的な援助が必要な乳幼児に、専門的な指導を行っています。
  ・療育相談は、医師による相談、機能訓練指示、日常の療育上の相談を行っています。
  ・育児相談は、児童発達支援管理責任者が電話や来所による相談を行っています。
  ・他施設等との連携及び支援は、保育士・専門士が施設等を訪問し、支援を行っています。
 C「交流スペース」
  障がいのある人もない人も、自由に交流することができます。
  障がい者相互および地域との交流(作品展、教室、バザー、会議など)や、喫茶オルゴール、授産製品(パン・洋菓子、木工製品、さをり織り)などの販売を行っています。

(3)視察から得られた考察
 施設の中を案内していただきましたが、パンを焼く大きな設備や、さをり織りやビーズ製品を作る部屋があり、利用者にとって非常に恵まれた環境でした。
 また、隣接した小学校の校庭との間には垣根がなく、小学生が日常的に施設を訪れ、障がいのある方と交流ができる環境がつくられていました。
  「療育訓練施設くれよんクラブ」では、市直営のネットワークが構築されており、連携・協力して、発達障がい児等の早期発見・早期療育に努めています。また、幼稚園、保育所、学校とも定期的に連携をとっているそうです。春日部市においても、発達障がい児等の早期発見・早期療育のためには、様々な部署との連携が求められますので、春日市の取り組みは参考になりました。
 また、個々の機能を持つ施設は、春日部市にも全国の自治体にもありますが、このぱれっと館は、障がい者のための複合施設です。複合施設にしたことで、施設間の相互実習が容易である、施設職員の協力体制を確立しやすい、交流スペースで授産製品を販売できるといった利点があるそうです。春日部市にない障がい者の複合施設を視察することができ、参考になりました。

視察の様子
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