本文へ移動
背景色

現在位置 :トップページ › 行政視察報告書

各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
宮城県 仙台市
視察案件
シティセールス戦略プランとシティセールス推進事業について
実施日
平成25年10月29日
参加者氏名
武 幹也、佐藤 一、秋山文和、片山いく子、河井美久、小久保博史

視察結果報告

(1)視察先の概要
 仙台市は、明治22年に市制を施行し、平成元年に東北で初めての政令指定都市になりました。「杜の都」と呼ばれるように、市域面積の約6割が緑に覆われており、屋敷林のほか、豊かな自然環境の残る都市として全国的にも有名です。また、「学都」として高度な研究開発機能を有し、東北の政治・経済・学術・文化の中枢都市として発展してきました。なお、仙台市基本計画のもと、『「杜の都」仙台』の地勢を活かした、自然環境と都市機能が調和した土地利用を推進しており、「機能集約型市街地形成と地域再生」の都市づくりを進めているとのことです。市内の産業は、商業・サービス業を中心とした第3次産業の比率が高く、温泉や渓谷などの「自然的資源」、伊達政宗公が礎を築いてきた「歴史・文化的資源」、東北の玄関口としての「都市的資源」を生かした観光振興や文化振興に取り組んでいます。

(2)視察内容
 仙台市では、平成16年4月に、シティセールス戦略プランが策定され、シティセールスに関する推進事業が展開されてきました。仙台は、歴史ある都市であるがゆえに都市資源に恵まれ、順調に都市機能の集積が行われてきました。しかし、新たな活力をつくりだし、安心と魅力ある市民生活のニーズに応えていくためには、資源を最大限活用するとともに、意識的に人、企業、投資、情報などの新たな資源を国内外にから獲得し、都市の力として定着させていくことが求められるとして、シティセールスを都市政策の重点に据えたものでした。特に、シティセールスを単に都市を売り込むだけの宣伝活動で止めることなく、都市づくりの観点から必要な資源として、ヒト、カネ、モノ、情報を獲得するために都市外に働きかけること。そして、獲得した資源を取り込み、生かしていく一連の活動を戦略的に行うことを計画したところに特徴があります。シティセールスの効果を評価し、次回のセールスに生かすとともに、得られた成果をまちづくりにフィードバックすることをねらいとして明確に位置付けられていました。

(3)視察から得られた考察
 仙台市では、平成13年度に「仙台開府四百年」、「新世紀・みやぎ国体」の開催、そして平成14年度に開催された日韓ワールドカップ(宮城スタジアムでの試合開催等)の開催が契機となり、シティセールスに向けた機運が高まったとのことでした。この戦略プランでは、@交流人口の増加、A成長分野産業の誘致・対内投資の促進、B高度な技術やノウハウの蓄積(学術・産業・都市づくり)、C人的資源の獲得・活用(人材の獲得)の4つの目標が掲げられ、この目標の達成に向けて6つの戦略により、それぞれの視点から推進事業が展開されました。シティセールスの推進には、市民・市民団体・経済界など、地域が一体となった取り組みが必要であり、周辺自治体や関係機関との連携も重要だとのことです。なお、仙台市では、全職員が戦略プランに基づき、「シティセールス」を意識しながら目標達成に向けた事務事業に取り組んでいた経緯があり、これにより職員は、現在でもシティセールスの意識を持って各事業を推進しているとのことです。戦略プランがもたらす最大の効果が発揮されているものと考えます。

視察の様子
Copyright(c) 2007- 春日部市議会公式サイト Kasukabe City Council. All Rights Reserved.