各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 春和会
- 視察先
- 兵庫県 伊丹市
- 視察案件
- 景観計画・景観条例について
- 実施日
- 平成25年2月7日
- 参加者氏名
- 小島文男、小久保博史
視察結果概要
(1)視察先の概要
兵庫県の南東に位置し、東に猪名川、西に武庫川が流れている。市域は全体に平坦で起伏のなだらかな地形であり、「伊丹台地」と呼ばれる。JR西日本福知山線と阪急伊丹線が南北に縦断していて、大阪市からは約10kmと近い。兵庫県では南隣の尼崎市に続き、人口密度が2番目に高い。また、大阪国際空港敷地の大半を擁する20万人都市で、大阪・神戸の衛星都市、ベッドタウンの一つとされる。
(2)視察内容
伊丹市景観計画(平成18年3月31日策定)は、市全域を景観計画区域とし、周囲に大きな影響を与える大規模建築物(地上4階、高さ15m以上、又は建築面積1,000u以上)及び重点区域内の建築物(伊丹郷町地区を除く、地上4階未満、高さ15m未満、建築面積10u以上1,000u未満)の新築、増改築等に対し、色彩基準を定めています。
景観条例については、景観法に基づく法定条例としての形態を基軸に据えるべく、都市景観施策の運用実績を加味した上で全面改正し、平成18年12月1日に施行しました。
伊丹市の景観計画・景観条例の特徴は、「色彩」に重点を置き、保全・継承を図りたい「伊丹郷町・街道筋の歴史的景観」や、都市景観に著しい影響を及ぼす「大規模建築物」について「色彩基準」を定めています。また、市内5か所の重点区域においては、市内全域より厳しい色彩基準を設定し、地域の付加価値を高めるとともに、それぞれの地区に調和した質の高い市街地景観を創出し、伊丹らしい魅力ある景観づくりを推進しています。
(3)視察から得られた考察
確かに色彩に重点を置き、統一することによっての街づくりは、地域毎の特徴が出て素晴らしいものがあった。
当市も平成25年から景観計画を推進していくことになるが、これから策定をしていくにあたって、市民の間で景観利益をどう確立させ、合意形成を図っていくのか? また、重点地区、その他の建築物等の形態意匠に対する指導・調整をどのように行っていくのか?という事を市民と共に作り上げていく必要があると再認識した。

視察の様子