各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 教育環境委員会
- 視察先
- 長野県 上田市
- 視察案件
- 地産地消事業について
- 実施日
- 平成24年10月17日
- 参加者氏名
- 五十嵐みどり、山口泰弘、卯月武彦、滝澤英明、会田幸一、栄 寛美、
栗原信司
視察結果概要
(1)視察先の概要
上田市は、平成24年4月1日現在、人口は158,693人、世帯数63,114世帯、面積552.00kuの長野県にある市であり、平成18年3月に新設合併して誕生した、長野県東部の中核都市です。
上田市の農業は、盛んな地域が多く、地場農畜産物の産地化・ブランド化を推進しています。
観光地としての上田市は、数多くの歴史的文化遺産や特色ある伝統行事、国指定の二つの高原に代表される雄大な自然、由緒ある温泉等々、地域の個性が際立つ豊富な観光資源を有しており、それぞれが四季折々の多様な彩りで訪れる人を魅了しています。
上田市のこれまでの地産地消事業と、農産物直売加工センターでの取り組み状況を参考とするため、また、事業の経緯等を伺いました。
(2)視察内容
1 「地産地消事業」の位置付けについて
第一次上田市総合計画後期基本計画
(各関係者の一体的な取り組みによる地産地消の推進)
・直売所の充実及び学校給食や旅館等宿泊施設での消費推進、地産地消の促進。
・小中学生が農産物の収穫等作業を体験できる収穫体験農園を増やし、農業や農産
物への理解や食農教育の推進。
・農業生産における、食料推進、食料自給率の向上。
2 地産地消推進事業について
上田地産地消推進会議の設置、地産地消推進基本計画の策定(「地産地消推進
の店」の認定、「上田ブランド」の認定)等
3 上田市による地産地消の推進について
上田ブランドの農産物の推進、地産地消事業補助金、「あさつゆ(上田市丸子農産
物直売センター)」における地産地消イベントへの支援
(3)視察から得られた考察
上田市では、第一次上田市総合計画に掲げる「地産地消の推進と安全、安心な食の提供」の行動計画を示し、平成21年10月に策定し、地産地消を推進した経緯があり、学校給食での地元農産物使用割合を上げたり、農産物直売所で産直まつりの実施や、米消費拡大を図るイベントの開催、農産物販売促進として、姉妹都市への物産展に参加し販売促進しています。また、平成21年には上田ブランドの制度を創設し、「地産地消推進の店」を、市内ホテル・旅館、飲食店、小売店などに認定書を交付しています。その他に加工品や原材料にも適用し、地産地消の製品を扱っている店に「上田ブランド」の認定を行い、地産地消を推進しています。
また、上田市丸子農産物直売センターは、指定管理を受けた運営組合が運営し、販売実績も良い状況です。
本市においても、「地産地消」の取り組みは、市内商工業の推進を図るためにも参考となり、有意義な視察でありました。

視察の様子