各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 厚生福祉委員会
- 視察先
- 北海道 室蘭市
- 視察案件
- 市立室蘭総合病院におけるDPC(診断群分類別包括評価)制度について
- 実施日
- 平成24年10月9日
- 参加者氏名
- 岩谷一弘、松本浩一、金子 進、渡辺浩美、井上英治、川鍋秀雄、中川 朗
視察結果概要
(1)視察先の概要
市立室蘭総合病院は、明治5年に元室蘭に開所した診療所を基に、明治6年に西小路町坂下において室蘭病院となり、明治15年に公立室蘭病院を経て昭和33年に市立室蘭総合病院となりました。その後、平成9年に現在地に移転し、10病棟549床、診療科目21科の新病院として開院し現在に至りました。
(2)視察内容
DPC(診断群分類別包括評価)制度は、平成15年4月の閣議決定に基づき特定機能病院を対象に導入されました。
急性期入院医療を対象とした診療報酬制度で、平成16年から対象を民間病院等にも拡大され、市立室蘭総合病院では平成22年に対象病院として認定され導入をしました。
メディターゲットやDPCナビといった、DPC制度に沿った医療を行う目安を示すPCソフトを導入したことで、医療の透明化(情報開示)が進み、ベンチマーク(自院と他の医療機関との医療の比較)が可能となり、在院日数の短縮や医療の標準化に対して、医師が意識することができるようになりました。
(3)視察から得られた考察
DPC制度は、計画的な医療を推進するものであり、それによって病床利用率の向上や診療期間を患者に示すことができ、入院等の負担の解消を期待できるものです。
現在、春日部市では市立病院の建て替えを計画していますが、新病院での診療体制を検討する際の選択肢のひとつとし、安定した医療体制を図る必要があると考えます。

視察の様子