各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 教育環境委員会
- 視察先
- 静岡県 富士宮市
- 視察案件
- フードバレー構想について
- 実施日
- 平成24年10月15日
- 参加者氏名
- 五十嵐みどり、山口泰弘、卯月武彦、滝澤英明、会田幸一、栄 寛美、
栗原信司
視察結果概要
(1)視察先の概要
富士宮市は、平成24年4月1日現在、人口は135,679人、世帯数51,926世帯、面積388.99kuの市であり、地域活性化を目的とした、まちおこしイベント「B1グランプリ」において、平成18年、19年にゴールドグランプリとなった「富士宮やきそば」は、平成22年に殿堂入りとなり、その知名度は今や全国区となっています。
食を通した「食のまちづくり」について、担当者から事業の経緯や担当者の思いなどを、伺いました。
(2)視察内容
1 「フードバレー構想」の事業概要について
平成16年度から取り組み、組織名等変更し、民間と市で連携・協力して、推進してい
ます。
2 実施状況について
@食の豊富な資源を生かした産業振興、A食のネットワーク化による経済の活性化、
B食と環境の調和による安心安全な食生活、C地食健身・食育による健康づくり、
D食の情報発信による富士宮ブランドの確立
3 特色について
食をキーワードにした諸施策を総合的・横断的に推進するために、5つの柱を掲げ、
民・産・学・官それぞれが役割を分担し、協働して取り組むこととしています。
4 「食のまちづくり」の展開について
三重県松坂市などとの4市で各地の食文化や食に関する情報を共有し、課題解決
をするしくみを提供しています。
5 効果について
市政モニターでは「食のまちづくりが進んでいる」と感じている人が68%となってい
ます。
6 予算措置について
フードバレー推進協議会、地域力再生総合研究等(食のまちづくり、緊急雇用)等へ
支出しています。
7 今後の展開及び課題等について
「富士宮やきそば」の知名度は全国区となったが、その他ニジマスや多品種の野菜
など優れた食資源が多くあり、農林水産業と商工業が連携して、直売所などの消費流
通を形成し、新たな地域経済を生みだし、情報交流が盛んなまちづくりを進めていま
す。
(3)視察から得られた考察
富士宮市の「富士宮やきそば」は、全国的に人気が高く、「富士宮やきそば」を旅の目的の一つとして、首都圏から訪れるバスツアーが企画されるなど、年間で延べ50万人以上の観光客が訪れるほどの活況を呈しています。
また、農産物などの地元食材を通じて、一次産業から三次産業までの振興を図り、地域食材のブランド化、農産物の直売所などの食に関するさまざまな取り組みをしており、「食」を生かした産業振興と市民の健康づくりを提唱している施策は、大変参考になり、有意義な視察でありました。

視察の様子