各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 議会運営委員会
- 視察先
- 長野県 飯田市
- 視察案件
- 議会改革(議会行政評価)について
- 実施日
- 平成24年11月6日
- 参加者氏名
- 滝澤英明、片山いく子、金子 進、鬼丸裕史、今尾安徳、五十嵐みどり、
中川 朗
視察結果概要
(1)視察先の概要
飯田市は、長野県の最南端に位置する伊那谷の中心都市です。諏訪湖に源を発し、伊那谷を南下して太平洋に注ぐ天竜川全長のほぼ中央に位置し、東に南アルプス国立公園、西に中央アルプス県立公園をひかえ、豊かな自然、優れた景観及び四季に富んだ暮し易い温暖な気候に恵まれています。伊那盆地の河岸段丘に位置する市街地から南アルプスの山懐に抱かれる遠山郷までにわたる658.76平方キロメートルの市域に104,291人(平成24年4月1日現在)の人口を擁し、地域に根ざした特色のある文化や産業活動が幅広く展開されています。
(2)視察内容
@議会行政評価
・飯田市議会では、市の執行機関の活動を監視・評価し、市議会の責務を果たすことを目的として市の事務事業を対象に平成20年度から行政評価を行っています。
A評価の具体的な流れ ステップ1 施策・事務事業の成果説明会の開催 ステップ2 個々の議員がチェック
ステップ3 評価結果をもとに勉強会で検討 ステップ4 政策及び事務事業に対する提言書の取りまとめ ステップ5 評価結果提言書提出 ステップ6 予算への反映状況を説明(執行部側から予算審査の前段に提言への対応を説明) ステップ7 委員会報告(予算への反映状況に対する審査状況を報告) B直近の評価結果(平成23年度分)について
・42の施策、825の事務事業のうち、4常任委員会において153件抽出し、執行部側から説明を受けました。
・抽出した中から事務事業53件を選定し、評価を実施しました。
・事務事業に53件の提言を行いました。 C成果
・議員同士が、同じ目線で協議を深め新たな課題や問題点に「気づく」ことができました。(議員間討議)
・議員が個々に執行機関へ疑問を呈する従前の形態から、会派を越えて、さまざまな観点から協議を行うことができ、政策能力向上の一助につながりました。
・「二元代表制」の中で議会のチェック機能を高めるためのひとつの契機となりました。 D今後の課題
・執行機関側に提出した「施策及び事務事業に対する提言書」の進行管理が課題となっています。
(3)視察から得られた考察
飯田市議会は、市の執行機関の活動を監視、評価することにより、適正な行政運営の確保に努めています。その一環として、市の施策、事業を調査、検討し、「拡大」、「現状維持」、「見直し・改善」、「縮小・廃止」といった方向性について意見を述べるとともに、よりよい市政のために提言を行い、評価の結果を次年度の予算に反映させることを目的として、議会行政評価制度を導入しています。
この議会行政評価制度については、今後、当市議会においても必要性の高い事業であると思いました。

視察の様子