各常任委員会、議会運営委員会、各会派　行政視察報告書

委員会名・会派名

緑新クラブ

視察先

新潟県　佐渡市

視察案件

小規模多機能型居宅介護施設「ささえ愛あいの山」

実施日

平成24年8月1日

参加者氏名

栄　寛美、矢島章好、片山いく子

（１）視察先の概要
・佐渡市で初めて開設された小規模多機能型居宅介護施設「ささえ愛あいの山」は、介護保険制度の事業所だが、これまで佐渡の福祉に関わってきた多くの地域の人たちによって誕生し、新潟市のささえあいコミュニティ生活協働組合の応援も得て運営されている施設である。

（２）視察内容
・小規模多機能型居宅介護施設は、地域密着型の施設であり、ひとつの施設で「通所」、「宿泊」、「訪問介護」をすべて担う施設である。介護が必要になった高齢者は、この施設を利用することによって、その時々に必要なサービスを受けながら自分の家で住み続けることができる。
　佐渡に住む80代、90代の方が、できるだけ自分の家で暮らし続けたい、そして最期を迎えたいと思っている実態を知って、多くの人の力を借りて出資を募り、すでに新潟市でこの事業を展開している「ささえあいふれあい生協」の協力を得て、この春開設したとのこと。
　施設の職員だけでなく、園芸や動物たちとのふれあい、買い物など、近所の方々とのふれあいも可能で、これまでに培われた地域のネットワークも高齢の方の暮らしを支えることに一役かっている。
　また、在宅介護を続けるためには、医療との連携も欠かせないことから、隣地に医療の手当ての必要な高齢者のための施設の開設も予定しているとのこと。

（３）視察から得られた考察
・小規模多機能型居宅介護施設は、介護が必要な人にとっても、介護する家族にとっても、あってほしい施設といわれながら、なかなか採算がとれず、増えない状況にあります。
　必要だからつくる、という熱意と、そのためにどんな人たちの力を借りたらいいのか知恵をこらして動くことの大切さを学んだ。