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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
緑新クラブ
視察先
新潟県 新潟市
視察案件
「生きづらさを抱える人たち」の支援体制について
実施日
平成24年7月30日
参加者氏名
栄 寛美、矢島章好、片山いく子

視察結果概要

(1)視察先の概要
・協同組合法人ささえあい生協は、介護や障害を持つ人の介助などの福祉分野で、ささえあいを基本にした事業を展開してきている。その実績が評価され、現在、厚生労働省や新潟県、新潟市などの委託事業として、さまざまな相談支援事業を展開している。
・今回はそのうち、生きづらさを抱えている若者の相談支援事業や、生活困難な人たちを支援するパーソナルサポート事業について視察を行った。

(2)視察内容
@「地域活動支援センターコミュニティカフェごっちゃ」人間関係がうまく築けない、などの理由からなかなか就職できない若者に対して、コミュニティカフェごっちゃでの接客や配食を経験し、そこからメール便の配達、福祉施設の清掃作業などを経て、まず、アルバイト就労できるようにつなげていく試みを行っている。
A新潟地域若者サポートステーション
 主にニートやひきこもりといった、働くための一歩が踏み出せない若者に対して、一対一で悩み相談を行いながら、多彩な支援プログラムの中から適切なセミナーや体験への参加を進めている。自治体やハローワーク、NPOや専門機関などの地域のネットワークの中で、必要な場合はそういった機関の支援も仰ぎつつ、地域就労体験受入企業による就労支援へとつなげいる。
 サポートステーションはまた、若者たちの居場所でもあり、支援を受けるだけの一方通行ではなく、当事者同士の交流や情報交換なども行われ、これが一歩を踏み出すきっかとなることもあるとのこと。また、当事者だけでなく、家族の支援も行っている。
B新潟県パーソナルサポートサービスセンター
パーソナルサポートの守備範囲は広く、母子家庭や生活保護受給者、失業したのに頼れる人がいない、多重債務を抱えている、心の病を抱えているなど、ありとあらゆる生活困難者相談支援に当たっている。
 平成24年度の4月から7月末までの間に、新規相談者81人、新規登録者36人を抱え、相談件数は述べ327回、連携する支援先は役所の福祉部門だけでなく、労働相談の窓口や法律家、医療機関、職業訓練機関など多岐にわたり、次のステップに踏み出す件数が2割ほどという状況の中で、生活困難な状態に陥ったケースの支援は、根気強さが求められるようである。

(3)視察から得られた考察
・春日部市でも、生活保護受給世帯の増加や、ニート・ひきこもりといわれる若者が増えている現状の中で、福祉施策の中で対応するだけでなく、自立に向けての支援が求められている。埼玉県では「アスポートセンター」を開設して支援策を展開しているが、市独自でも、地域のさまざまな機関と連携しながら支援を行う体制が必要であると実感した。
 ことに、このような困難な事例については、専門的なノウハウと経験をもった人たちが相談・支援に当たることが必要で、民間の力を活用した新潟市の取り組み・事業について学んだ点を、今後春日部市政に活かしたい。

視察の様子
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