(1)視察先の概要
尾道市は自然の良港を持ち、中世、近世を通じて港町・商都として繁栄を遂げてきた。平成18年には因島市・瀬戸田町と合併し、広さ284.85平方キロメートルの市域を有し緑豊かな北部丘陵地域から尾道水道周辺地域を経て独特の多島美を有する瀬戸内海地域に至る多彩な資源を有するまちである。
平成24年3月31日現在の人口は145,937人、世帯数は63,484世帯である。
(2)視察内容
尾道市の認定こども園は、平成19年4月に浦崎認定こども園が開設し、平成21年4月に三庄認定こども園が開設され、現在2施設が設置されている。今回は浦崎認定こども園の状況について視察した。
設置された経緯は、浦崎地区が福山市内の飛び地となっていて、地区内にあった幼稚園が廃園され保育所施設のみとなったため、地元から幼稚園機能に対する強い要望があったことと、平成18年10月に制度の法制化があったことに伴い、この地区に保育所機能と幼稚園機能を併せ持った施設の認定こども園の設置を進めることになった。
長時間保育児、短時間保育児の内容について | 長時間保育児 | 短時間保育児 |
保育時間 | 8:30〜17:00 | 8:30〜14:00 |
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該当年齢 | 0〜5歳児 | 3〜5歳児 |
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クラス編成 | 年 齢 別 長時間児・短時間児 混合で編成 |
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延長・預かり保育 | 有(一部有料) | 有(有料) |
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休日 | 年末年始 | 毎土曜日及び三期休業 |
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保育料 | 所得による | 一律(給食費を含む) |
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保育内容 | 尾道市立浦崎認定こども園 保育課程 |
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(3)視察から得られた考察
尾道市の認定こども園については、制度の法制化(平成18年10月)以前から地域や施設の事情により、設置の準備を進めていました。そして、今後認定こども園の施設を増やす予定であると説明がありました。春日部市においても、少子化への対応、施設運営の効率化、そして地域住民や保護者等の意見を聴取して、総合的に検討すべきと感じました。