子宮頸がんは、がんの中でもただ一つ予防できるがんです。しかしながら、現在20歳代から30歳代の若い女性に罹患者が増えています。子宮頸がんは、ほかのがんと違って自覚症状がないため発見が遅れ、国内では年間8,000人が発症し、約2,500人にものぼる大切な命が失われています。
子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することによって、約10年かけてがん細胞に変化すると言われています。このため定期的に検診を受けていれば、がんになる前に発見が可能であり、HPV予防ワクチンの接種によって、ほぼ100%予防できます。すでに世界100カ国以上で予防ワクチンが承認され、わが国でも去る9月29日に正式に承認されたところです。
女性特有のがんの一つであり、100%予防でき、100%早期発見で治すことができる子宮頸がんを撲滅するため、政府においては以下の事項に取り組むことを強く要望します。
記
1.平成21年度補正予算で実施している無料クーポン券による検診を来年度以降も継続実施すること。
2.HPV予防ワクチンの接種について公費助成制度を創設すること。
3.がん撲滅の啓発のために、10月の乳がん撲滅月間に続けて、11月を子宮頸がん撲滅月間にすること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成21年12月17日
春 日 部 市 議 会
衆議院議長 様
参議院議長 様
内閣総理大臣 様
総務大臣 様
厚生労働大臣 様