意見書・決議の詳細情報

番号

議第9号

議決年月日

平成21年9月18日

議決結果

原案可決

内容

　民主党は、政権公約で｢高速道路料金の無料化｣を掲げました。しかし、これは税金の使い方としても、環境面からも重大な問題があります。
　２００８年度の高速道路６社の料金収入は約２兆３千億円で、現在は高速道路会社の管理費や､道路を保有する債務返済機構の債務償還(総額約３５兆円)に充てられています。高速道路が無料化されれば、借金の返済などを税金で肩代わりすることになります。民主党の試算でも無料化に必要な財源は１兆３千億円とされていますが、無料化される範囲などによっては、この試算を大幅に上回る可能性もあります。
高速道路無料化よりも福祉・教育を優先させるべきであり､･高速道路無料化に莫大な税金をつぎ込むことは、税金の使い方として適切ではありません。
　環境に与える影響も深刻です。ＮＰＯ法人の環境自治体会議・環境政策研究所は、高速道路の｢千円乗り放題｣によって今春の大型連休中だけで二酸化炭素の排出量が６６万トン増加したと試算しており、さらに、高速道路の無料化や自動車関連税の暫定税率が廃止された場合には少なくとも年間９８０万トンの増加が見込まれるとしています。高速道路の無料化は地球温暖化対策に逆行するものです
　したがって、高速道路料金の無料化をおこなわないように強く要求します。
　以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。
平成２１年９月１８日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春　日　部　市　議　会

衆議院議長　様
参議院議長　様
内閣総理大臣　様
財務大臣　様
国土交通大臣　様

会議録