2月19日、午前4時7分、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が千葉県勝浦市川津港「清徳丸」に衝突し、沈没させるという重大な事故を起こしました。未だに漁船の漁師親子の行方は不明のままです。
事故原因をめぐる防衛省の説明は、当初、イージス艦が漁船を発見したのは「2分前」だと言っていましたが、その後、「12分前」に変え、その情報も丸1日公表しませんでした。12分もあれば、イージス艦「あたご」は海上衝突予防法に従って右転し、衝突を回避することができたはずです。
また、海上保安庁にも断わらず、防衛省は航海長の事情聴取を行い、その事実も伏せ、事情聴取の内容も明らかにしていません。
このように、都合の悪い事はすべて隠ぺいしてしまおうとする体質は許されません。国会において徹底した真相究明を行い、2度とこのような事故が起きることがないよう、国民の前に真相を明らかにすべきです。
よって、国及び政府においては、以上の現状を踏まえ、下記の措置を講じられるよう強く要望します。
記
1 事故原因の真相究明を行い、再発防止策を講ずること。
2 被害者の捜索活動に万全を期すとともに、誠意をもって補償すること。
3 捜索活動や救援活動をしている地元漁協に対して緊急に財政的措置をとること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成20年3月17日
春 日 部 市 議 会
衆議院議長 河 野 洋 平 様
参議院議長 江 田 五 月 様
内閣総理大臣 福 田 康 夫 様
農林水産大臣 若 林 正 俊 様
国土交通大臣 冬 柴 鐵 三 様
防衛大臣 石 破 茂 様