春日部市内の小・中・義務教育学校では、プール施設の老朽化が深刻な状態となっています。老朽化により、既に自校プールが使用できない学校では民間スイミングクラブに委託をして水泳授業を行いとても好評を得ているところです。しかし、学校プールの老朽化は想定以上に進行が早いため、民間スイミングクラブでの委託授業は民間施設数に限りがあることから近いうちに受け入れが難しくなる状況です。
また、近年では35度以上の猛暑日にはこどもたちが楽しみにしている水泳授業が中止となってしまうなど学校プールの問題は喫緊の課題です。これまでもこのような状況の中で本市議会でも様々な議論がなされ、「今後も学習指導要領に基づき水泳授業を適切に実施してまいります」との教育委員会の答弁があり、なにより水泳授業を楽しみにしているこどもたちのためにも将来にわたる安心安全な水泳授業を継続していかなければなりません。
よって、執行部においては有利な事業債(学校施設環境改善交付金等)を活用し、既存学校プールを屋内温水プールに改修するなど、一日も早く市内各学校が年間を通して共同利用できる屋内温水プールを整備するよう求めます。また、本市議会でも議論がなされたとおり、屋内温水プール整備の際には学校教育に支障の無い範囲で市民も利用できる温水プールにしていくことも併せて求めます。
さらに、今後も人件費高騰、建設資材高騰及び働き手不足が続くことを鑑みますと、スピード感を持って基本計画・実施設計を策定し早期の屋内温水プール整備での供用開始を強く求めます。
以上、決議する。
令和6年9月20日
春 日 部 市 議 会