意見書・決議の詳細情報

番号

議第2号

議決年月日

平成19年3月16日

議決結果

原案可決

内容

　医療の高度化・専門化、患者の専門医志向などにより医師の需要が増加する一方、新医師臨床研修制度の導入等により、医師の供給が減少しており、病院勤務医の開業とも相まって全国的に病院の医師不足が深刻な社会問題となっています。
　とりわけ、過疎地域や特定の診療科における医師不足は、深刻な状況となっており、医師の地域と診療科目での偏在の解消が求められています。地域医療の中核を担う公的病院を初め、各地域の病院で小児科や産婦人科の診療休止が相次いでいるほか、最近では内科や麻酔科などでも医師不足が表面化し、近年重要な課題となっています。
　よって国及び政府においては、医師不足を解消し、安心できる地域における適切な医療体制を確保できるよう、下記の措置を講じられるよう強く要望します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記
１　地域医療の地域別及び診療科別の適正な医師の需給見通しを把握するとともに、医師養成のあり方を抜本的に見直し、地域医療を担う医師の確保を図ること。
２　医師不足の診療科について診療報酬の改善等を行い、医師数の増加を図ること。
３　周産期医療の体制整備を図ること。
４　院内保育の確保などの勤務医の労働環境の整備・充実を図ること。
５　看護師、助産師、医療スタッフ等の不足に対して積極的な対策を講じること。
６　小児救急の電話相談事業の充実を図ること。
７　不足地域の診療科への医師派遣システムの確保を図ること。
８　出産分娩に係る無過失補償制度の早期創設を図ること。
９　医療の安全を高めるために、医療事故に対応する制度の創設を図ること。
　以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。
　　平成１９年３月１６日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春　日　部　市　議　会
　衆議院議長　　　　　河　野　洋　平　様
　参議院議長　　　　　扇　　　千　景　様
　内閣総理大臣　　　　安　倍　晋　三　様
　総務大臣　　　　　　菅　　　義　偉　様
　財務大臣　　　　　　尾　身　幸　次　様
　文部科学大臣　　　　伊　吹　文　明　様
　厚生労働大臣　　　　柳　澤　伯　夫　様

会議録