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意見書・決議の詳細情報

議第14号 埼玉県立大学に医学部設置を認めることを求める意見書

番号
議第14号
議決年月日
平成24年9月21日
議決結果
原案可決

内容

 埼玉県は人口10万人当たりの医師数が148.6人(2010年12月31日現在)と全国最下位の県です。しかも、一般病床数の人口対比も全国で最も少なく、救急体制が脆弱であるため、2010年度の救命救急センター搬送事案として、救急搬送における最多照会回数は33回、現場滞在時間227分という事態が生じています。また、2010年度の救急搬送数は前年比9.9パーセントも増加しており、第一線でこれを受け入れている医師の勤務環境は過酷を極めています。
 一方で、埼玉県は高齢化のスピードが全国で最も速いうえに、すでに65歳以上の高齢者の人口は、2010年国勢調査では146万人と全国で5番目に多くなっています。必然的に医療必要度は高くなり、埼玉県が毎年実施している県政世論調査においても、県民の要望の第1位が「高齢者福祉の充実」、第2位が「医療サービス体制の整備」と、これらが県民の切実な要望であることがわかります。
 今後、全国でもっとも速い高齢者人口の増大が見込まれる埼玉県においては、現在の医師不足の状況を大幅に改善しない限り、県民の救命救急環境はさらに深刻なものとなり、医師の過酷な勤務実態はさらに悪化するばかりです。
 すでに、県内の基幹的な病院で小児入院医療の廃止や周産期医療の休止が続いており、医師不足の解消は緊急の課題です。
 さらに、埼玉県は国公立大学医学部がないという全国的にも数少ない県です。地域医療に従事する医師の養成は、他県に依存していると言わざるを得ない状況にあります。そのため埼玉県議会では、全議員93名が名を連ねる「県立大学医学部設置推進埼玉県議会議員連盟」が発足しており、多くの県民が埼玉県立大学に医学部の新設を求めています。
 よって、政府においては、住民のいのちと健康を守るため、埼玉県立大学に医学部の設置を認めることを強く求めます。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
  平成24年9月21日
                         春 日 部 市 議 会
衆議院議長  様
参議院議長  様
内閣総理大臣 様
文部科学大臣 様

会議録

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