民主党は第22回参議院議員通常選挙のマニフェストで「参議院の定数を40程度削減」、「衆議院は比例定数を80削減」と掲げました。
衆議院の比例代表選出議員の定数を80人削減すれば、衆議院の小選挙区選出議員は300人、比例代表選出議員は100人となり、衆議院議員の定数が400人のうち4分の3は小選挙区で選ぶことになります。こうした比例代表選出議員の定数削減は、少数政党とこれを支持する民意を国会から締め出し、仮に2009年の第45回衆議院議員総選挙結果を元に試算すると、民主党が3分の2以上の議席を得ることになります。
小選挙区は、大半の投票が議席に結びつかない「死に票」となり、国民の民意はますます国会に届かなくなります。
国会は、国民の意思をくみ上げ、十分な審議を尽くす使命をもった「国権の最高機関」です。国会議員を選ぶ選挙制度は、国民主権の原則に基づき、多様な民意が公平、公正に反映されるものでなければなりません。
よって、政府においては、民意を締め出す比例代表選出議員の定数削減をしないよう強く求めます。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成23年12月16日
春 日 部 市 議 会
衆議院議長 様
参議院議長 様
内閣総理大臣 様
総務大臣 様