各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 自民・無所属の会
- 視察先
- 熊本県 八代市
- 視察案件
- 令和2年7月豪雨、球磨川流域治水、防災情報伝達、水害対策について
- 実施日
- 令和8年7月8日
- 参加者氏名
- 山崎 進、鬼丸 裕史、水沼 日出夫、石川 友和、永田 飛鳳、水書 祐美子、富田 豊、落合 桜花、北谷 大地
視察結果概要
(1)視察先の概要
八代市は熊本県南部に位置し、人口約11万8千人、面積681.30㎢の自治体です。市内を一級河川である球磨川が流れ、豊かな自然に恵まれる一方、令和2年7月豪雨では甚大な被害を受けました。
視察先である旧坂本町は、球磨川沿いに集落が点在する中山間地域であり、豪雨災害では住宅や公共施設、道路、橋梁、JR 肥薩線などが広範囲に被災しました。現在は国・熊本県・八代市が連携し、「球磨川水系緊急治水対策プロジェクト」のもと、治水対策と地域の復興を進めています。
(2)視察内容
令和2年7月豪雨による被害状況と、その後の復旧・復興の取り組みについて説明を受けました。
豪雨では球磨川が氾濫し、多くの住宅が浸水・流失したほか、国道219号や橋梁、JR肥薩線も被災し、地域交通が長期間寸断されました。また、応急仮設住宅やみなし仮設住宅の整備、災害廃棄物の処理、ボランティアによる生活再建支援など、復旧に向けた取り組みが段階的に進められたことを学びました。
さらに、河道掘削や樹木伐採による治水対策に加え、「輪中堤」「宅地かさ上げ」「国・県・市へ一任」の3つの方法から、地域ごとに住民と協議を重ねながら復興を進めているとの説明を受けました。担当者からは、住民説明会を何度も開催し、一人ひとりの意向を確認しながら合意形成を図ってきたとの話があり、地域に寄り添った復興の進め方が印象に残りました。
(3)視察から得られた考察
今回の視察を通じ、災害からの復旧は被災前の状態へ戻すだけではなく、将来の災害を見据えたまちづくりを進めることが重要であることを改めて認識しました。
春日部市においても近年は短時間豪雨が増加しており、利根川や江戸川、中川、大落古利根川など複数の河川を有しています。八代市では、河川整備だけではなく、宅地かさ上げや避難体制の見直しなどを組み合わせて取り組んでおり、このような多面的な防災対策を進めることが必要と考えます。
また、特に印象に残ったのは、住宅再建を進めるにあたり、担当者から「住民説明会を何度も重ね、地域の理解を得ながら進めてきた」との説明を受けたことです。災害復興は施設整備だけではなく、市民との信頼関係を築きながら進めることが何より重要と理解しました。
春日部市においても、防災・減災対策のさらなる充実を図ることは重要な課題であります。今回の視察で得た知見を今後の議会活動に生かし、防災・減災対策や避難体制の充実について質問・提案を行うなど、より安全・安心なまちづくりに取り組むべきという考えにも至り、大変参考になりました。

視察の様子