各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 公明党
- 視察先
- 京都府 京丹後市
- 視察案件
- 公共ライドシェアについて
- 実施日
- 令和8年7月28日
- 参加者氏名
- 鈴木 一利、木村 圭一、藤原 智子、中村 貴彰、島田 美智子、宗像 英男
視察結果概要
(1)視察先の概要
京丹後市は、人口約5万人、面積約501㎢を有し、京都府北部の丹後半島に位置しています。平成16年4月に峰山町、大宮町、網野町、丹後町、弥栄町、久美浜町の6町が合併して誕生しました。市域が広く、海岸部や中山間地域に集落が分散しており、市民の移動は自家用車に大きく依存しています。
一方、高齢化や運転免許証の返納、人口減少に伴う公共交通利用者の減少、バス・タクシー運転手の不足などにより、地域の移動手段をどのように維持するかが重要な課題となっています。
京丹後市では、京都丹後鉄道や民間路線バスを基幹交通とし、市営バス、AI オンデマンド交通、地域住民が運行を担う「ささえ合い交通」などの様々な交通手段を組み合わせています。地域公共交通計画では、「地域自らデザインする便利で持続可能な公共交通」を将来像として掲げています。
(2)視察内容
京丹後市における公共交通施策について、「上限200円バス」、AI オンデマンド交通及び「ささえ合い交通」など様々な交通手段について話を伺いました。上限200円バスは、市内の丹海路線バスを大人1乗車当たり上限200円とし、利用者負担の軽減と利用促進を図る取り組みです。
また、峰山町などでは、予約に応じてAI が効率的な運行経路を設定するオンデマンド交通「mobi」が運行されています。これとは別に、丹後町では、NPO 法人が地域住民の自家用車と配車システムを活用する「ささえ合い交通」を運行し、通院や買い物などの移動を支えていました。このように京丹後市では、公共交通を市民生活を支える重要な基盤として位置づけ、全庁をあげて取り組む姿勢が強く感じられました。
(3)視察から得られた考察
京丹後市の取り組みから、一つの交通手段で市域全体をカバーするのではなく、鉄道、路線バス、市営バス、AI オンデマンド交通、地域主体の移動支援を組み合わせることの重要性を学びました。特に、地域ごとの人口構成や移動目的、既存交通の状況に応じて、適切な交通手段を選択している点が参考となりました。
春日部市においても、鉄道や路線バスを基本としながら、公共交通が利用しにくい地域や時間帯を把握し、AI オンデマンド交通などで補完する視点が必要です。導入に当たっては、通院、買い物、公共施設への移動など、対象となる市民と移動目的を明確にすることが重要です。
また、アプリだけに限定せず、電話や代理配車など、スマートフォンの利用が難しい高齢者にも配慮した予約方法を確保することが重要です。実証運行と効果検証を重ねながら持続可能な制度を構築する必要があると認識いたしました。

視察の様子