各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 公明党
- 視察先
- 福井県 敦賀市
- 視察案件
- 敦賀駅西地区土地活用事業(ちえなみき)について
- 実施日
- 令和8年7月27日
- 参加者氏名
- 鈴木 一利、木村 圭一、藤原 智子、中村 貴彰、島田 美智子、宗像 英男
視察結果概要
(1)視察先の概要
敦賀市は、人口約6万1千人、面積251.41㎢を有し、福井県の中央部に位置する日本海側の港湾都市です。古くから交通・物流の要衝として発展し、令和6年3月には北陸新幹線金沢・敦賀間が開業したことで、首都圏や北陸地域とのアクセスが大きく向上しました。
敦賀市では、新幹線開業を見据え、敦賀駅西地区を市民の日常利用と来訪者を迎える玄関口の双方を担う拠点として整備するため、駅前の土地活用を進めてきました。官民連携の手法を活用し、ホテル、商業施設、立体駐車場、広場、子育て支援施設、知育・啓発施設などを一体的に整備しています。
その中核となる複合施設「otta」は令和4年9月に開業し、施設内には公設民営型書店「TSURUGA BOOKS & COMMONS ちえなみき」が設けられました。駅前を単なる通過点ではなく、市民と来訪者が集い、滞在し、交流する場所へ転換する取り組みが進められています。
(2)視察内容
敦賀駅西地区土地活用事業について、官民連携による事業手法と、中核施設である「ちえなみき」を中心に話を伺いました。市有地を活用し、公共施設と民間収益施設を一体的に整備することで、市の財政負担を抑えながら、駅前の利便性と魅力の向上を図っています。
「ちえなみき」には、独自のテーマに基づいて選書された多数の書籍が並び、全ての本を自由に閲覧・購入できます。書店機能に加えて、読書、学習、交流、イベントなどに利用できる空間を設け、本を通じた人と地域のつながりを生み出していました。
(3)視察から得られた考察
敦賀市の取り組みは、鉄道駅を中心として公共施設と民間施設を一体的に整備している点で、連続立体交差事業が進む春日部駅周辺のまちづくりを考える上で参考となりました。特に、「施設を整備する」だけでなく、市民が日常的に立ち寄り、過ごし、交流できる居場所をつくるという考え方が印象に残りました。
春日部市においても、高架下や駅周辺に、観光・地域情報の発信、読書、子育て支援、学習、交流などの機能を組み合わせることで、幅広い世代が利用できる滞在空間を創出できる可能性があります。
一方、施設整備後も利用者を呼び込む企画や運営を継続する必要があります。官民の役割分担を明確にし、整備段階から管理運営までを見据えて事業を進めることの重要性を認識いたしました。

視察の様子