各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 次世代 かすかべ!
- 視察先
- 埼玉県 杉戸町
- 視察案件
- 調整池の利活用について
- 実施日
- 令和6年10月11日
- 参加者氏名
- 吉田 稔、小久保 博史、伊藤 一洋、阿部 雅一、奥沢 裕介
視察結果概要
(1)視察先の概要
面積:30.03㎢
総人口:43,859人、世帯数:20,220世帯(令和6年4月1日現在)
隣接自治体:幸手市、久喜市、春日部市、宮代町
町の花:菊、町の木:杉
関東平野の中央やや南寄りに位置し、町の大部分は海抜8m前後の中川低地。西部の古利根川沿いに残る自然堤防地域や、東部の江戸川沿いの地域など海抜15m前後の台地状の地域も散在する。
1990年4月1日制定された町章は、地図上の町の形が鷲の形に似ていることから、ワシをテーマにしたデザインとなっている。
国の機関、国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所杉戸出張所、県の機関、杉戸県土整備事務所、越谷建築安全センター杉戸駐在、東部環境管理事務所がある。
中心部の最寄駅である東武動物公園駅(東武伊勢崎線・日光線)の所在地は南埼玉郡宮代町であるが、開業当時の駅名は杉戸駅であった。
春日部市、蓮田市、白岡市とともに埼葛斎場運営事務を行っている。
(2)視察内容
屏風深輪産業団地調整池
1 調整池活用に至る経緯
埼玉県の企業局による屏風深輪産業団地の造成に合わせ、調整池の有効活用としてスケートボード場の整備を町から要請、雨水貯留池内の高水敷きを利用し、整備に至った。
2 調整池の維持管理について
スケートボード場については無料解放施設として利用され、通常の清掃は行政として清掃業者を導入した清掃ではなく、場内に配備した清掃用具を用いて、施設利用者により行われている。行政は定期的にゴミの状況等について現地確認を行っている。デッキブラシ等の清掃用具については、使用限界に達した際に数年に1度、消耗品として購入しており、スケートボード場のための予算計上は行っていない。
3 整備効果
東武動物公園の駅から徒歩でスケートボード場を訪れる来場者もいるほど、需要が多い。来場者の増加に伴い、キッチンカーイベントの開催を希望する声がある。
(3)視察から得られた考察
埼玉県企業局による産業団地の造成時に、杉戸町がその中の調整池利活用に着目し、県へスケートボード場整備の要望を働きかけたことがスタートだが、町の管轄以外の事業に着目し、積極的に実現に向けて県と交渉を試みた行動力の賜物に尽きると感じた。
魅力ある取り組みが成功している視察先自治体に共通しているのは、首長や職員のチャレンジ精神が旺盛であると感じる。議員も地元地域の特徴を生かした利活用や地域住民の声が積極的に事業として実行されるよう、首長や職員が動きやすい環境を整えることが大事だと感じた。

視察の様子