各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 公明党
- 視察先
- 島根県 松江市
- 視察案件
- プログラミング教育について
- 実施日
- 平成30年11月1日
- 参加者氏名
- 中川 朗、栗原信司、武 幹也、荒木洋美、鈴木一利、木村圭一
視察結果概要
(1)視察先の概要
松江市は山陰のほぼ中央に位置し、人口が203,029人、市の面積は572.99km²(H30.9.30現在)となっています。古代出雲の中心地として早くから開け、奈良時代には国庁や国分寺が置かれていました。また江戸時代には城下町として栄え、この頃に今日に見る都市の基礎が形成されました。昭和26年(1951年)には松江国際文化観光都市建設法が制定され、奈良市・京都市と並んで国際文化観光都市となりました。さらに、平成7年(1995年)には出雲・宍道湖・中海拠点都市地域に指定され、山陰の中核都市として発展してきております。
(2)視察内容
松江市は現在、人材育成の実証事業として、小学校におけるプログラミング教育を実施。指導者候補としては実施校の教員、市内IT企業のエンジニア、島根大学の学生を選任しています。また「RubyCityMATSUE(ルビーシティマツエ)プロジェクト」として地域の人材を地域へとの取り組みのもと学生向けのRuby(ルビー)人材育成から取組み、産学官の連携により質の高いRuby(ルビー)人材育成環境を提供しています。また、IT産業の振興施策と企業立地の推進により、育成した人材の雇用の場を確保しています。
(Rubyとは、松江市在住のまつもとゆきひろ氏により開発されたオブジェクト指向スクリプト言語で、今までよりプログラミングが手軽にできると言われています)
(3)視察から得られた考察
2020年から小学校において「プログラミング教育」が必修化されます。春日部市の教育現場でも今後どのように展開させていくのかは重要です。文部科学省が発表した小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)によりますと、プログラミング教育はコーディングを学ぶことではなく、「プログラミング的思考」を身につけることを目的としてます。そのうえで松江市が展開しています「RubyCityMATSUE(ルビーシティマツエ)プロジェクト」の一環での小学校でのプログラミング教育は、プログラミングは難しいものではないとの意識が起こってくるものであるとの考察ができました。また、まずは先生方の意識を変えていく取り組みとしてのRubyの導入は松江市の地域産業発展にも結び付くのではないかとの考察もでき非常に参考になりました。

視察の様子