各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 日本共産党
- 視察先
- 福岡県 小郡市
- 視察案件
- 小郡市立図書館について
- 実施日
- 平成25年7月24日
- 参加者氏名
- 松本浩一、大野とし子、卯月武彦、渡辺浩美、秋山文和、今尾安徳
視察結果概要
(1)視察先の概要
福岡県小郡市(人口59,535人)の市立図書館は、1987年(昭和62年)に開館して26年目です。
2006年度(平成18年)に経費削減を主な理由として図書館や文化会館、運動公園などに指定管理者制度を導入し、市直営をやめて「公園ふれあい公社」に管理委託しました。
しかし、小郡市行政改革行動指針(2007年〜2011年)の中で「指定管理者制度を導入した施設について検証し、必要に応じて見直しをおこなう」として見直し作業に入りました。
その結果、2009年(平成21年)1月に公社解散が決定し、4月から公社が運営していた施設はすべて直営となり、図書館は生涯学習課の一部となりました。
(2)視察内容
1、図書館の歴史と現状
2、直営と指定管理者制度の違い
3、今後の課題
(3)視察から得られた考察
永利和則館長は、2008年(平成20年)に指定管理者の館長になり、2009年(平成21年)から直営の館長になりました。その経験から「公立図書館に指定管理者制度はなじまない」と述べています。
指定管理者は「民」であるため、「公」の場(市議会や教育委員会)での発言権がない、二つのヘッド(生涯学習課と公社)がある、市の情報が入りにくいという問題点があります。
直営に戻したことにより、市の政策決定にかかわることができるようになり、「公」としての発言、各課と直接交渉、職員体制の改善(職員15名、うち司書12名)ができるようになりました。
図書館は豊かな経験と専門性が必要です。指定管理者制度は適切ではないことが明らかとなりました。

視察の様子